東芝は18日、市況急落で収益が悪化しているパソコン向けなどの 汎用DRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー) の製造・販売からの撤退を発表した。米バージニア州の生産拠点を 米マイクロン・テクノロジーに売却、DRAM混載のシステムLSI (大規模集積回路)などに必要な技術開発にとどめ、今後は付加価値 の高いメモリー製品を中核に据える。
汎用DRAMは数年ごとに、需給バランスが崩れる「シリコンサイクル」 を繰り返してきたが、世界的なIT(情報技術)不況で市況が急落。 国内各社の収益構造を圧迫していた。東芝の撤退で国内メーカーは 相次いで汎用DRAM事業から撤退することになる。
毎日新聞 12月18日
半導体業界に通じているヒトなら知っている言葉「DRAM」。 これに対抗するメモリーが「フラッシュメモリー」。 1980年代前半にDRAMで半導体市場を制覇した日本勢の地位低下を 象徴する事件です。本当に事件です。何といても東芝はDRAMの 本家。プライドを捨てても業績悪化と将来の収益が立たないことで 腹を決めたんでしょう。業界再編は必死です。
つい最近まで東芝は独インフィニオンと事業統合を進めておりましたが 結局交渉打ち切りで断念することになり、そのことも影響しているんで しょう。あ、でもDRAM全部じゃなくてあくまで汎用だけ。特殊な DRAMはシステムLSIと共に残す模様です。フラッシュもそう。
半導体業界に片足を突っ込んでいる自分としては、このような半導体 業界の動きにアンテナを張り、業界の動向が今後どのようになって いくのか注視しているところです。
米マイクロンといえば兵庫県にある旧KMTセミコンダクター(神戸 製鋼とマイクロンの合弁会社)から神戸製鋼保有の株式を取得して 100%子会社にした会社。事業拡大をしているところです。一方、 IBMなんかは滋賀県の野洲工場をセイコーエプソンに出資させて キャッシュフローを改善したりしている。(新会社名は野洲セミコン ダクターといいます)ここの場合は技術提供はIBMに、購入に 関する決定はセイコーエプソンという形をとっています。世間では この結合はIBMがセイコーエプソンに金を出させるための策略だと 言っています。えげつないよね。でもそうなったことで商売がやり やすくなった面もありますけど。
業界再編にはこれからも注目です。
はい。今日は晴れ。(東京地方)
|