しむちゃんのつれづれ日記
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2001年09月01日(土) いいもん見せてもらいました

今日は楽しみにしていた劇団Beansの公演の初日でした。
とはいっても2日間の公演ですけど。(笑)

劇団の皆さんは、好きで集まった方々。プロではありません。
皆さん、それぞれお仕事を持っていたり学生であったり。

ここの演出をしている兼松さんという方を某女子大生詩人FCにてお見かけ
してから、どんな舞台を見せてくれるのか興味があって扶桑町(愛知県)に
観に行ったのはいつのことでしたでしょうか?確か最初に見させてもらった
のは、第9回公演「天使は瞳を閉じて」だったと思います。

ネット上でしか知らない方でしたが、実際にお会いしてみてからはいよいよ
舞台を観たくなりました。劇団員の方々の熱の入れよう、自己研鑚している
姿、想いなんかを聞ける機会がありまして(要するに打ち上げに乱入した)、
それからというものは、毎回扶桑町まで足を伸ばしております。

ここの公演の面白いところは、主役らしい役が無いんです。少なくとも
自分はそう思っています。舞台に立っている全ての役者が主役を演じて
いる。脚本の設定上は、きっと主役は存在するのでしょうが、ここが演出
の腕の見せ所なんでしょうか。みんなが引き立つように構成されている。
これって大事なことだと思います。プロじゃないんだもん。

誰もが主役を演じることの出来る舞台。ある意味、出演側のエゴとも取ら
れるような構成。でも、見る側のことを考えていないわけではありません。
ヤマ場はきちんとあるし、動と静の使い分けもきちんとしている。全体の
流れを大切にしているんだと思います。ヒーローやヒロインがどのように
変わっていくかを見せるんじゃなく、ストーリーからメッセージを与えて
いく。役者ひとりひとりの言葉から伝えようとする事を観客に掴ませようと
する。そんな中にも笑いをポイント的に入れていく。高いお金を払って
つまんないプロの舞台を観るぐらいなら、こちらの方が伝わるものが多い。

時として練習不足から、難しいテーマから、何やりたいのか伝わらない時
も見受けられましたが、そんなことどうでもいい。次がありますから。

人に伝えようとする気持ち、役柄を演じることで自分に得るものがあるん
じゃないかと思う気持ち、そんなところが彼らのいいところです。目立ち
たいとか、お金を稼ごうとか、そんな不順な気持ちが無いところがいい
です。

さすがに東京方面から観に行くのはしんどいと思いますが、関西方面、
東海方面の方々、ちらっと覗きに行ってはいかがですか?
兼松さんのHP
をチェックしていると公演のお知らせなんかが出ていると思います。
みなさんヨロシク。

はい。というわけで深夜に帰ってまいりました。
晴れときどき曇り。ところにより一時雨。(東海・関東地方)


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