『日々の映像』

2010年06月05日(土) スローな最低賃金のアップ目標


1、最低賃金、目標1000円=20年までの達成目指す−政府
                     2010/06/03 産経新聞
2、最低賃金、2020年までに800円
                     2010年6月3日  読売新聞
3、米雇用統計:非農業就業者43万人増 失業率は9.7%
                     2010年6月4日   毎日新聞

 公共料金はいとも簡単に上昇するのに、最低賃金となると実にスローな目標である。2020年までの最低賃金(時給)の引き上げ目標について、「できる限り早期に全国最低800円を確保し、景気状況に配慮しつつ、平均1000円を目指す」とすることで合意したという。

箇条書きにすると次の通りだ。
1、09年度の全国平均時給は713円。
2、新潟県の最低賃金    669円  平成20年10月26日現在
http://www.niigata-roudoukyoku.go.jp/kyoutuu/chingin/chingin.html
3、沖縄の最低賃金     610円  (参考)
http://www.pref.okinawa.jp/rosei/shiryo/saitin/h14chingin.html
3、米雇用統計:非農業就業者43万人増 失業率は9.7%
2010年6月4日 23時31分  毎日新聞

800円最低賃金になると、新潟県で139円、沖縄県で190円のアップとなる。しかし、出来るだけ早い時期と言っているだけなので、これから10年年もかかるのではないか。読売の報道は「2020年までに最低賃金の全国最低を800円とし、その上で全国平均1000円を目指すことを決めた」とある。

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最低賃金、目標1000円=20年までの達成目指す−政府
2010/06/03 産経新聞
 政府は3日、労働政策を労働・経済界代表と協議する「雇用戦略対話」の会合で、2020年までの最低賃金(時給)の引き上げ目標について、「できる限り早期に全国最低800円を確保し、景気状況に配慮しつつ、平均1000円を目指す」とすることで合意した。近く策定する政府の新成長戦略に盛り込む考えだ。
 最低賃金は都道府県ごとに決められ、09年度の全国平均時給は713円。民主党は衆院選のマニフェスト(政権公約)で、一律800円の「全国最低賃金」を新設し平均1000円を目指す方針を打ち出したが、達成時期は示していなかった。
 ただ、今回の目標は年平均で名目3%、物価変動の影響を除く実質で2%を上回る経済成長率を実現することが前提。合意文書は「3年後に必要な検証を行うなど弾力的な対応が必要」とも指摘し、経済情勢に応じた見直しに含みを持たせた。(2010/06/03-19:38)
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最低賃金、2020年までに800円
                    2010年6月3日  読売新聞
 鳩山首相と労働界・産業界の代表による「雇用戦略対話」が3日、首相官邸で開かれ、2020年までに最低賃金の全国最低を800円とし、その上で全国平均1000円を目指すことを決めた。現在の全国平均は713円。
 民主党の衆院選政権公約(マニフェスト)では、13年度までに実現させる前提で「最低800円、平均1000円」を掲げていたが、企業側の負担が一気に増えることへの懸念が出たため、目標を先送りした格好だ。
(2010年6月3日21時26分 読売新聞)

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3、米雇用統計:非農業就業者43万人増 失業率は9.7%
2010年6月4日 23時31分  毎日新聞
 【ワシントン斉藤信宏】米労働省が4日発表した5月の雇用統計(速報値)によると、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は、前月比43万1000人増と00年3月(47万2000人増)以来、10年2カ月ぶりの大幅増となった。1月から5カ月連続のプラスとなり、失業率も9.7%と4月から0.2ポイント低下した。
 ただ、雇用市場の強さを示す指標となる民間部門の就業者数は、全体で4万1000人増にとどまり、4月の21万8000人増から大幅に増加幅を縮小。就業者数の中には、10年に1度の国勢調査関連の一時的な雇用が約41万1000人分含まれており、国勢調査に伴う雇用が終了する夏以降、雇用は再び悪化する可能性も出てきた。
 就業者数増減の内訳を見ると、製造業が2万9000人増、民間サービス部門も全体で計3万7000人増と堅調だったが、増加幅はいずれも前月比で縮小、建設部門で3万5000人減少するなど今後に不安を残した。

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石田ふたみ