| 2009年06月09日(火) |
中国の軍事費が世界2位に |
報道 1、中国の軍事費が世界2位に SIPRI報告 2009.6.8 18:03 産経新 2、中国、今年GDPで日本抜く!? 経済学者が見解 2009.5.25 10:04 産経新聞 3、【正論】中国軍事専門家・平松茂雄 中国の軍事力増強を見据えよ 2009.6.4 02:13 産経新聞
中国・北朝鮮のことは、3年以上前まではかなり記述していたが、このテーマに関する基本認識の異なる知人・友人がいるので記述を控えるようになった。中国を「どう受け止めるか」という見解とは別に最低限の事実だけは記録として残す必要を感じている。よって、「中国情報」をブログ��70で最低限の情報を集録する計画である。
ここでは次の2点を書きとめておきたい。 1、中国の軍事費は昨年、前年比266億ドル増の849億ドル(世界全体の5.8%)を記録、初めて世界2位となった。 2、中国の国内総生産(GDP)が日本を抜いて世界2位なるのは時間の問題である。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 1、中国の軍事費が世界2位に SIPRI報告 2009.6.8 18:03 産経新聞
【ロンドン=木村正人】スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は8日、2009年版年鑑を発表した。中国の軍事費は昨年、前年比266億ドル増の849億ドル(世界全体の5・8%)を記録、初めて世界2位となった。 アジアではインドや韓国が軍備を増強しており、軍事的脅威を増す中国や、核・ミサイル開発を進める北朝鮮への警戒感をあらわにしている。 同年鑑によると、世界の軍事費は昨年、前年比1250億ドル増の1兆4640億ドル。米国の軍事費(世界全体の41・5%)は依然として断トツで、中国は前年3位から2位になり、G2(米中)時代の到来を予感させた。ロシア(同4%)は前年7位から5位と軍備を増強し、日本(同3・2%)は逆に前年5位から7位に後退。インドは(同2・1%)で10位だった。 過去10年間で世界の軍事費は45%増加。米国が2190億ドル、中国は420億ドル、ロシアは240億ドルそれぞれ拡大させていた。これに対し、東欧諸国も計436億ドルも軍事費を増強してロシアの脅威に備えていた。 また、過去5年間で最大の武器輸入国は中国で全体の11%を占めた。7%のインドが2位。6%の韓国は4位で、経済成長を背景にした中国の台頭でアジアの軍事的緊張が高まっている現状を浮き彫りにした。 中国やインドへの最大の兵器輸出国はロシアだが、中国がロシアの軍事技術を盗んで自国製兵器を開発していることが問題になり2007〜08年にロシアの対中兵器輸出は激減。このため、中露両国は昨年、軍事技術の知的財産権を認めることで合意したという。 北朝鮮については、核兵器を製造するのに十分なプルトニウムを保有しているとする一方で、核兵器を開発済みかどうかは明らかではないとして核保有国には加えなかった。
中国、インド洋に勢力拡大 周辺国の港湾整備 橋頭堡か 中国、西沙で最大規模の監視活動 ベトナムと領有権争い スーダン陸軍がアフリカ最強に? 中国がロケット砲輸出か 中国がコピー兵器を続々生産 露の怒り受け知的財産保護協定 中国が東シナ海の大陸棚拡張を国連委に申請 200カイリ超まで --------------------------------------------------------------
2、中国、今年GDPで日本抜く!? 経済学者が見解 2009.5.25 10:04 産経新聞 【上海=河崎真澄】中国が国内総生産(GDP)で年内に日本を抜いて世界2位に浮上するとの見方が中国内で広がっている。2007年にドイツを抜いて世界3位になっていた中国だが、経済学者の試算によると、中国が今年、8%前後の成長を達成する一方、日本がマイナス成長に陥ればGDP規模で逆転現象が起きるという。 今年1〜3月期の成長率比較では、中国が前年同期比で6・1%増だったのに対し、日本は同4・0%の減少だった。 GDP2位浮上との見方を示したのは、清華大学の教授で同大世界経済研究センター主任の李稲葵氏だ。中国紙によると、李氏は成長率以外にも(1)中国の消費者物価指数(CPI)が引き続き上昇し日本はデフレ傾向が続く(2)人民元に対する円の相場が下落する−ことがGDPで日本を追い抜く要因になるとしている。 昨年の中国の米ドル換算GDP規模は4兆2950億ドル(約406兆円)と日本の4兆3480億ドルに迫った。李氏は「中国がGDP規模で日本を抜けば心理的にも政治的にも象徴的な出来事になる」と指摘している。 ただ、ネット上では、「世界2位に浮上しても1人当たりGDPではまだ日本とは大きな差があり、中国人の貧しさになんら変わりはない」といった冷めた見方もある。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 3、【正論】中国軍事専門家・平松茂雄 中国の軍事力増強を見据えよ 2009.6.4 02:13 産経新聞
≪天安門事件後の権力闘争≫ 20年前の1989年6月4日未明、北京の天安門広場で「民主化」を要求した学生・市民多数を中国軍の戒厳部隊が殺戮(さつりく)する出来事が起きた。多くの日本人がテレビの報道にくぎ付けになり、中国に対する関心を示したが、大方の関心は「民主化」を求める学生・市民の抗議行動に共鳴し、彼らを弾圧した中国軍の残忍さに向けられた。 当時筆者がテレビや新聞で解説したことは、事件の背後にある最も重要な要因は、中国軍の統帥権をめぐる権力闘争であり、具体的に言えば、中国を支配する最高政治権力である中共中央軍事委員会主席にあるトウ小平氏の地位を誰が継ぐかという点であった。 トウ小平氏は1978年12月に最高権力者になってからの10年間に、「100万人の兵員削減」に象徴される大規模な兵員削減を通して、中国軍の全面的な改革(「軍事改革」)を断行した。その過程で多数の保守的な軍事指導者を整理し引退させ、胡耀邦氏、次いで趙紫陽氏を後継者に指名したが、中共中央軍事委員会主席に就けることに失敗した。最初に「軍事改革」に抵抗する保守勢力、次いで「軍事改革」を進める過程で勢力を得てきた楊尚昆・白冰兄弟を中心とする勢力によって、2人の後継者は排斥された。 ≪江沢民の軍の2段階改革≫ その結果として、江沢民氏という当時無名の指導者を中共中央総書記、中共中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席の最高権力の地位に就けた。トウ小平氏の不退転の決断であった。 江沢民氏が中央軍事委員会主席に就任したとき、トウ小平氏の「軍事改革」は第一段階を終え、第二段階に入っていた。 第一段階は軍隊の制度化の段階であり、具体的には、歩兵主体の前近代的な陸軍中心の軍隊から、陸海空三軍が協同して戦闘する統合軍への転換であった。陸軍では、機械化歩兵、自動車化歩兵、戦車、砲兵、対空砲兵などからなる合成集団軍の編成は、それを象徴するものであった。 第二段階は改革の「深化・発展」の段階であり、具体的には編成を終えた合成集団軍による統合作戦を目指した軍事訓練改革が実施された。さらに、それと並行して「ハイテク戦争」に備えた「戦法研究」が進む。それらの軍事訓練を検証する大規模な軍事訓練が各大軍区、あるいは大軍区を超えて作られた「戦区」で実施されるようになった。それらを基にして、新しい軍事訓練大綱をはじめ各種、各級の法例規則が作られていった。 筆者を含めて、江沢民時代は長く続かないだろうとの大方の予想に反して15年も続いた。その間に、トウ小平氏の「100万人の兵員削減」に続いて、50万人の兵員削減、20万人の兵員削減が断行された。その間、毎年10%台で増加し続ける国防費は、効率的、重点的に運用され、先進諸国と比較すれば水準は低いとはいえ、それなりの兵器を装備した部隊による大規模な軍事演習が頻繁に実施されている。新世代の軍事指導者が多数育成されつつある。 さらに宇宙開発が進展し、江沢民時代に無人宇宙船が4回打ち上げられた。胡錦濤時代になってから、有人宇宙船が3回打ち上げられ、それほど遠くない将来宇宙基地を設置して、宇宙軍を編成することになろう。中国軍は宇宙戦争の時代に入りつつあるが、その基盤は江沢民時代に築かれた。 90年代以後の中国軍の発展を振り返るならば、それまで軍隊と関係のなかった江沢民氏は、胡耀邦、趙紫陽両氏が遂行するはずだった「軍事改革」を実施することになった。それは毛沢東やトウ小平氏のように、自己の確固とした権力と思想に基づくものではなく、「能吏」としてトウ氏の敷いた路線を忠実に実行した成果である。 ≪色眼鏡で見るのをやめよ≫ だが建国50年の中国軍の歴史の中で、これだけの軍事成果をあげた年代はなかったといってよい。江沢民氏の敷いた軍事指導体制は盤石とはいえないにしても、かなり強固になっていると評価できる。だがわが国では、江沢民氏が進めた「反日本軍国主義」教育から、氏についての評価は極めて低い。そのことから、彼が軍事領域で進めた成果を知ろうとしなかったし、したがって中国で進展している「軍事大国化」を理解できなかった。 21世紀に入り、現在の胡錦濤軍事指導体制へと受け継がれる際、江沢民氏は「世紀をまたぐ軍事指導者」となることに固執したところから、軍事指導部の支持を失ったが、権力の委譲は比較的円滑に実施された。現在の中国の軍事指導体制は正常に機能しているようにみえる。 中国軍や中国の軍事事情について、とかく色眼鏡で見る見方が、わが国では、特に右派、保守系の人たちの間に強くみられる。中国の軍事情勢はわが国の安全保障に直接かかわるから、われわれはいつも、その軍事事情を正面から見据える必要がある。 (ひらまつ しげお)
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