| 2005年12月15日(木) |
マンション強度偽造事件(9)黒幕の登場 |
国土交通省は14日、姉歯・元建築士による構造計算書の偽造を、新たに東京都北区のマンションで確認したと発表した。「問題物件は17都府県の計71件となった」(14日産経から)71件のマンション・ホテルを解体しなければならないのだから、大変な事件である。
この地震強度偽造という事件を引き起こした黒幕は誰か。14日の証人喚問をテレビで見ていた人は、ビジネスホテルの開業指導に当たっていた「総合経営研究所」の内河健社長(71)が決定的な動機・根幹になっているとの印象を持ったと思う。総合経営研究所の内河健社長(71)=が、構造設計を元請けする設計会社に、「鉄筋量を3分の1以上減らすよう文書で指示していたことが分かった」(毎日から)という。姉歯秀次・元1級建築士に対し、鉄筋量を減らすよう指示していた木村建設(熊本県八代市)は、総研の経営指導を受けていた。極端に鉄筋を減らした偽造物件乱造の根幹は、総研だった疑いが強まっているのだ。
構造計算書を偽造した姉歯氏は、「木村建設」の篠塚明元東京支店長(45)を名指しして「鉄筋量を減らすよういわれた」と証言している。すなわち、この偽造は総合経営研究所――木村建設――姉歯秀次・元1級建築士の流れになっていることは明らかだ。証人に立った経営コンサルタント会社内河健所長(71)は「経営指導しているだけです」などと偽装への関与を繰り返し否定している。「あまりにも無責任だ」「真相は隠されている」との怒りの声が聞こえてくるようだ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 癒しの森856 2005年12月15日
サプリで摂取は30mg目安 大豆イソフラボン
ここのところ健康に関する情報を整理している。今日は食品安全委員会の専門調査会の大豆イソフラボンの関する決定をメモして置きたい。食品安全委員会は骨粗しょう症やがんなどの予防効果があるとして人気のある「大豆イソフラボン」について、食事以外のサプリメントなどで摂取する場合、摂取量の目安を「1日30ミリグラムとすることで大筋合意した」(12月12日共同通信から)という。
30ミリグラムは、ほぼ豆腐半丁分(約150グラム)に含まれる量に相当する。イソフラボンは、化学構造が女性ホルモンのエストロゲンと似ているため、加齢によるエストロゲンの分泌量減少で進む骨粗しょう症などの予防に効果があるとされているのだ。ただし、過剰摂取すると逆に発がんの危険性を高めるとの研究結果もある。国民の大半が日常の食生活で摂取しているイソフラボンは1日70ミリグラム以下で、この範囲では明らかな健康被害は出ていないとして安全に摂取できる総量を70―75ミリグラムと推定したのだ。1日1回納豆を食べる人は、大豆イソフラボンのサプリメントを飲む必要は全くないと思う。
|