『日々の映像』

2005年08月30日(火) 自殺者:7割が誰にも相談せず 厚労省研究班調査

 昨日東京の病院から電話があった。自殺未遂で終わった女性の記録の中に私の娘の名前があってので、是非連絡が欲しいとのことであった。娘の友人が自殺を計ったのだ。娘に連絡するとさすが看護学科4年性のこともあり、用件をてきぱきと受け止めていた。自殺者の問題は、過去8年の期間で毎年のように書いてきた。自殺者は7年連続で年間3万人を超えており、残された遺族の困窮も社会問題である。
・過去7年の自殺者成功者   約 22万人
・過去7年の自殺未遂者    約 220万人   (22年万人×10倍)

 最も驚くには自殺を試みる人数である。自殺に関する統計的な資料を見ると自殺未遂者が自殺者の約10倍もいるのである。03年8月〜04年12月、全国3カ所の救命救急センターに搬送されたデータでも未遂者が自殺者の10倍近くになっている。
 
 厚生労働省の研究班(主任研究者、保坂隆・東海大医学部教授)の調査によると自殺者の7割が誰にも相談せず自殺している。すなわち話し合う相手がいないのである。コミュニケーション出来る相手がいないのである。昨日も書いたが野澤サロンの知り合いで自殺の危険のある人がいる。どういう機会で話を聞いてあげるかなどを話し合った。

 ともかく話を聞いてやる人が必要なのである。このような視点のことは、何回も記述してきたが、どうすれば兆候に気づき、相談しやすい環境を作ることが出来るかにかかっている。選挙が告示されたが、政治家が全く無力な自殺という社会的な問題が厳然とあるのだ。
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癒しの森751                              2005年8月30日  

              スペースBeへ差し入れ

 昨日から妻は旅行で1週間余り留守だ。以前も書いたことがあるが自分でほとんどの料理をするので、妻がいないからといってさして不便と言うことはない。妻がいない時の方が自分の時間が多く取れるので、それなりの良さもがある。昨日作ったなめしをスペースBeに差し入れに行ってきた。今日この小規模福祉作業所にいた人たちは3名であった。私の差し入れに嬉しそうな表情が返ってきた。

 坂井輪コミュ二テイ協議会の福祉部会長がすべき仕事(高齢者福祉・児童福祉・障害者福祉)の中の障害者福祉は、この地域で細々と活動をしている小規模福祉作業所の充実の取り組みをすることだろう。この小規模作業所を利用している人は、かなりの障害者である。内容は省略するが、専門の障害者施設を利用してもおかしくない人達だ。しかし、専門の施設を出て自宅での生活、そして、このようの施設を利用する人が多いのだという。彼らは1人の人間としての尊厳が守られていかねばならない。

   ・人間の 最後の評価を 決めるもの それは尊厳 あるやなしやで 

     





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石田ふたみ