『日々の映像』

2004年10月12日(火) ダイエーと銀行の対立 

 主力銀行はダイエーに対して「機構活用を決断しなければ、法的整理もありうる」と通告されている。しかし12日、ダイエーは産業再生機構に「民間主導の再建計画作りを続ける」(12日毎日)という方針を伝えている産業再生機構の活用を迫る主力取引銀行の意向に、真っ向から対立しているのだ。3回目の金融支援をお願いする「弱い立場」のはずのダイエーが、どうしてこんな強硬な姿勢を保つことが出来るのだろう。これがダイエー問題のキーワードであるようだ。
 
 ダイエーが銀行案に抵抗しているのは支援の名乗りを上げている先が多いためのようだ「名乗りを上げているのは、ドイツ証券や丸紅、世界最大の流通企業、ウォルマート、投資ファンドのサーベラス、リップルウッド、投資銀行のゴールドマン・サックスなど。3グループ」(12日毎日)などである。ダイエーの経営陣にしてみれば「これだけ支援したい企業があるのに、主力行が機構活用にこだわる理由がわからない」(ダイエー幹部)というわけだ。
 
 メンツ丸潰れになった主力銀行がどう出るかである。前段の通り「機構活用を決断しなければ、法的整理もありうる」と通告していたが主力行が決断するだけの度胸があるだろうか。この度胸はないと思う。「もし主力行が強硬姿勢に出てくれば、ダイエーとして打つ手はない」(土谷忠彦ダイエー常務)というのも事実なのである。ダイエーと銀行の対立は、法的整理という最悪の結果につながる可能性はゼロでないのだ。
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癒しの森424                           2004年10月12日
          東方歌舞団の華麗な芸術の爆発
 
 東方歌舞団の公演を見に行ってきた。何千年という歴史に彩られた中国芸術の華麗な爆発のようであった。この爆発というべき演目の中で最も強い印象が残ったのは第一部の泰傭魂(しんようこん)であった。勇気・力強さ・品格・威厳を余すところなく表現していて正に芸術の爆発のようであった。泰傭魂は2000年以上沈黙し続けた兵馬傭が一瞬に目を覚まし、戦場に戻って奮戦するーそんな情景を彷彿とさせるような踊りなのだ。この男性舞踊家たちの力強く品格と威厳に満ちた踊りは衝撃的であった。究極の芸術を探求する彼らの要求度の高さは想像を遥かに凌ぐものなのだろうと思った。観客を大いに魅了し堪能させた東方歌舞団に心からの敬意と賛意を表したい。

  東方歌舞団団長挨拶の一部を引用したい
「芸術、それは人の心と心が結ばれるなかから、生まれました。
世界中の人々との心通う交流、それこそが、東方歌舞団のもつ芸術性を燦然と輝くものにしているのです。
 かってそうであったように、現在も、そして、未来もまた・・・芸術の金メダル・・・それは永遠に、自身の輝きを磨きぬいた者に与えられます。・・・」

   ・美しく 力強さの 美の極致 東方歌舞の 華麗な芸術
     



 
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石田ふたみ