非常に忙しい状態です。やりたいことも出来ないこんな世の中じゃ。
ので、唐突にいつだかの続き。
***
「それの何処が味噌汁なんだい?」 さすがに好奇心旺盛の鶴丸さんだ。案の定食いついてくる。 「これをお椀に入れて。お湯を注ぐと……」 パッケージをやぶって、中身をお椀に入れて、電気ポットのお湯を注げばたちまち味噌汁ができあがる。私にとってはなじみ深いけれど、本丸の刀達はこんなものがあるなんて想像もしないだろう。万屋には売ってないし、存在そのものを知らないのだから通販で買う、と言う発想もないだろう。 「はい。どうぞ」 箸で軽く混ぜてから鶴丸さんにお椀を手渡す。 「ありがたくいただくぜ。……確かに味噌汁の香りがするな」 興味深そうにお椀を覗き込んでから、一口啜る。 「おう、こいつは驚いた。本当に味噌汁だな!」 喜色満面で顔を上げ、さらにもう一口。味そのものは普通の味噌汁なのだが、それでも珍しいらしい。箸を渡せば具をつまみ上げる。 「これは茄子だな!先ほどの固まりの中に入っていたのか?」 「そうよ。お湯を吸って元の大きさになったというか、お麩とか高野豆腐とか。あれに似た感じ、になるのかも」 「君のいた世界は随分と面白いものがあるんだな」 しげしげと味噌汁を眺める鶴丸さんが微笑ましい。
|