MOTOYANの日々題
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7月23日は小さな頃からの特別な日として存在している。出身地の加世田にある竹田神社の夏祭りの日だ。 竹田神社は、島津日新公を奉る神社でその六月燈では、二才踊り(にせおどり)と稚児踊り(ちごおどり)が奉納される。武士の時代に敵のスパイを発見するための踊りとか言われているが定かではない。加世田の子供達は、その稚児踊りを2ヶ月ほど前から練習する。3・4年生が「春はまず、・・・・」という歌を覚え、5・6年生が鐘と太鼓をたたく。貧しい時代に育ったために練習の終わりに出されるパンやお菓子をめあてに参加する子供も多かった。昔は、武士の子供だけだったらしいが希望すれば誰でも参加できた。 「ポ・ト・カン、ポ・ト・カン、コ、ズとかイ〜ヨ・チン・・・」という鐘や太鼓の楽譜を覚えさせられ、本番では、衣装を着て2kmほどの神社までの道のりを歌いながら歩いて、神社の境内で披露する、よくわからない踊りだ。4〜6年まで参加した。
島津日新公といえば、「いろは歌」が有名だ。だから加世田の小学校は、い組・ろ組・は組とクラス名がいろはになっている。 い:いにしえの 道をききても となへても わがおこないに せずばかひなし ろ:楼の上も はにふの小屋も 住む人の こころにこそは たかきいやしき は:はかなくも 明日の命を たのむかな 今日も今日もと 学びをばせで に:似たるこそ 友としよけれ 交らば われにます人 おとなしき人 ほ:ほとけ神 他にましまさず 人よりも 心に恥ぢよ 天地よく知る へ:下手ぞとて 我とゆるすな 稽古だに つもらばちりも 山と言の葉 と:科ありて 人を斬るとも 軽くすな いかす刀も ただ一つなり これ以降は、下記のURLでご覧ください。 http://www3.synapse.ne.jp/hantoubunka/kasedainfo/irohauta.htm
郷土教育の盛んなころに育ったためか、よく覚えている。現代の子供達はおそらく知らないだろう。あの頃は、1週間の努力目標に「方言を使わない」なんてアンバランスな教育もさかんだったっけ・・・。
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