2001年06月21日(木)  心して読んでください。


あのね。
昨日の晩、夕方から容態が悪化したとの電話をもらい、
父母へくっついて、私も病院へ行ったんだ。
病室で待っていたのは、伯母さん達とイトコのお姉ちゃん達。
そして、しきりにゼイゼイ呼吸している、虚ろな目をした
おばあちゃんが寝てた。実際は寝れてないんだけど。
点滴いっぱい付いてて、一応心電図も付いてたらしい。
画面はナースセンターに表示されるらしいんだけど。
酸素のチューブが口元にあって、他にもいろいろ付いてた。
また一段と痩せてた。

もうしゃべる元気もなく、目は開いていても何を見つめるでもなく、
ただただ苦しそうにゼイ、ゼイと呼吸を繰り返す。
看護婦さんに、「耳は多分聞こえてますから何か言ってあげて」と
言われ、お父さんやみんなが、しきりに語りかける。
私は部屋入った時点で泣きそうになったのに、
これでちょっとどころか胸にきて、必死で目をおさえた。
指先まで血が循環してないのか、つめたい手を握りしめ、
ただただ時間だけが過ぎて行き、「明日学校あるんでしょう」と
伯母さんに言われ、母と一足先に帰る。3時間後…もう1時だった。
帰りの車の中で、母と話す。
「死ぬ時はポックリ逝きたいね。」
普通なら「そんな事言わないでくれよ」と思う台詞なのに、
「そうだね…」と心から思う。
今日が峠―――。


今朝方、母上が慌てて病院へ行くと言い、
そしておばあちゃん亡くなったよ…と言った。
何故だか、昨日数時間いっしょにいたせいなのか、
とりあえず「そうか…」としか思えなかった。

学校から雨に濡れてスカートびちゃびちゃになって帰り、
ドアを開ければ線香の香り。
「おばあちゃん、帰って来たよ…。」
布団に、昨日あんなに苦しそうだったおばあちゃんが
安らかな顔立ちで、横たわっていた。
雨のしずくと涙でいっぱいになって、線香をあげた…。
その後もしばらくは涙が止まらなくて、止まらなくて。

今朝方の6時ちょっとで心臓が止まっちゃったんだって。
卵巣ガンで2月から入院してた。
もっともガンって言われたのは、つい最近だけれど。
4月末には、もうあと一ヶ月ぐらいしかもたないって
分かってはいた。今日、この日まで死を待つしかできなかった。
その話をしてくれた父は泣きながら話してくれた。
実のお母さんが、ただ死を待つことしかできないなんて。

おばあちゃん、おじいちゃんに会えただろうか。





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