TOP 最新の記事 戻る≪ I NDEX ≫進む


漫画関連ファイル


2004年04月28日(水)
『フラワーオブライフ』第一巻 byよしながふみ

これはーおすすめ!ボーイズ要素がないわけではないけれど、今のところアブナイシーンは皆無だし、健全路線が続いているので、安心して誰にでもおすすめできます。・・・ただし、その健全路線にいろいろとヒネリが加わっていて、やっぱり一筋縄ではいかないんだけれども。

新書館の月刊誌、「WINGS」に不定期連載されている作品。主人公は高校一年生の花園春太郎。病気をしていた春太郎は一年遅れで高校に入学した。そこには、とても高校生には見えないオタクな真島君や、オカマのような担任教師や、熱血数学教師や、いい意味でフツーのクラスメート達が待っていた。そして、春太郎は、よい友達と出会う。
春太郎の病気についてのいろいろなエピソードは、とても創作とは思えない。正義感が強くて、それゆえ少し浮いてしまうところも、闘病のいろいろを感じさせない明るさも、作り事とは思えないリアルさだ。しかも、そんな春太郎を上っ面でなく受け止める担任とクラス。これは、現実よりちょっとドリーム入ってますか?現実の高校生はここまで懐が広くないかもしれない。よしながさんの描写は行き届いていて、しかも思いがけない切り口を見せてくれて、読んでいてほれぼれしてしまう。それはオタクな真島君の描写にも遺憾なく発揮されています。単行本には書き下ろし四ページがあります。「真島の夏休み」・・・夏の祭典に参加する真島君のお話です。リアルです。あたりまえです。筋金入りですから。作者。

三国君が、かわいいです。良いデブと悪いデブがあるとしたら、三国君は間違いなく良いデブだ。と一般男子生徒がいうくらいです。春太郎の家にお泊りすることになった三国君をみて、真島がつぶやくセリフ「三国があと20キロ痩せていたら、盗撮して、腐った女子どもに写真を売りつけてやれるんだが・・・・」
・・・私は、この作品を読んでて、ひそかによしながさんは、ついにデ○専の話を描くのか!と思ってしまいました。すいません。腐ってて。