第五巻に収録された『凍える影が夢見るもの』をドラマ化したCD。 千葉から実家に遊びに来ている姪っ子が、買ったものだけれど、 おばちゃんにあげるというので、もらって聞いた。 ・・・やけにあっさりくれるなあと思ったら、ものすご〜く暗かった。 実家に向かう車の中でかけていたら一緒に聞いていたうちの娘が 「こんなに良い天気の日に聞く話じゃない」と言って、ふて寝してしまった。 いや、CDの出来が悪いとか、そういうことではない。 このくら〜い話を選んだのがそもそもの原因だけれど、 漫画でいつもお気軽に読んでいる百鬼の話は声優さん達が真剣に演じると 聞いているのが嫌になるくらい暗い話だということだ。 不倫が原因で自殺した女の子の体に別の魂が宿る。 その魂は明るく人生を生きようとするけれど、彼女が育てた影は消えることがない。 赤間も律も尾白も尾黒も青嵐も、コミカルだけれど、その重さをチャラにするほどじゃない。 漫画の百鬼に慣れて忘れかけていたけれど、これは実はものすごく重くて暗い話のオンパレードなんだな。 それを漫画的お約束で、読者は消化しているんだ、と認識を新たにした次第。
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