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2002年09月26日(木)
『西洋骨董洋菓子店』第四巻

最終巻がでました。私は雑誌で読んでいたので
感想はその都度書いていましたが、大まかな感想をちょこっと書いてみます。
(以下ネタバレ)

単行本には何ページか加筆してあるようです。主に小野と橘の学生時代の回想シーン。
連載で最終回を読んだ時に、読者の予想をかわしつつ、クライマックスを描いて
上手だなとおもったけれど、何となくはぐらかされたような気もしました。
そのへんを補う意味で、小野と橘の話を単行本ではもう少しからませたのかなと思います。
でもやっぱりどこかひっかかってしまうのは、橘のトラウマが、
誘拐されたときに犯人に何かされたことじゃないか、という(橘と読者の)予想が
ふたを開けてみたら何もなくて、何もないのに犯人に暗示をかけられてしまって
思い出せないことがトラウマになっていて、そのまま話が終わっているせいかもしれません。
かわりに、誘拐殺人犯の逮捕が用意されているけれど、
それで橘は自分を救うことができたんだろうか?
以前と何も変わらないけれど、それでも人生は明るく続く・・・・って、
それでいいのか、橘!!と思ってしまいました。
橘が捕まえた犯人はなぜ子供を誘拐してたのかなあ?
新潟の監禁事件がよしながさんの頭にあるような気がするけれど、
それとは意味が違うしなあ。そのへんがわからないのも、少しもの足りないかな。

でも、それ以外は絶好調なんですよね。
橘の苦労も、ちいの無邪気な無神経さも、エイジも小野もみんな好き。
セリフと間合いの上手さは天下一品だわ。
だからこそ、ドラマの部分で正攻法に話を作って欲しいと思います。

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