雑誌で立ち読みしているんだけれど一冊にまとまるとまた楽しい、雨柳堂の九冊目が出ました。 『月の出を待って』を読んだ時にも思ったんですが、このごろの波津さんの漫画には 昔ながらの少女漫画のよき伝統を感じます。私は勝手に「ロマンチックのふくらし粉」 のようなものだと思っていますが、それがかかっているのとかかってないのでは、味が違う。 それが何か、成分を分析するのは野暮というものでしょうね。
さて、巻末のオマケまんがにローカルネタが出ていたので少々解説を。 金沢の南の方に野田山という小さな山があって、前田の殿様のお墓とか 加賀藩ゆかりの家の代々のお墓とかがあります。 お盆時にはとても賑わう場所なんですが、近辺の学校の小遠足でもよく行きます。 てっぺんには、映画『ファンシーダンス』のロケにも使われた大乗寺という禅寺があります。 金沢市内には大乗寺さんの修行僧が托鉢に訪れたりします。 その山を上って、少し山道を行ったところに、烏骨鶏の里、というところがあります。 10年前にはあったけれど、30年前にはなかったと思う。(いいかげん) 烏骨鶏の卵は栄養価が高くて、値段も高いです。最近、その卵を使って作ったカステラが出ました。 ふつうサイズのカステラより小さめで1本1500円くらいかな。 それが「烏骨鶏のカステラ」ですね。多分金沢で作っていると思うけれど、 大阪の知人が送ってくれたので、デパートでも売っているかもしれません。 ふつうのカステラよりこってりした感じのする味でした。 高級品だし少しづつ食べようね、などと出し惜しみしているうちにカビが生えるみたいですよ。
烏骨鶏友の会 www.alulu.com/ukokkei/index.htm
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