うっかりしていたら買いそびれてしまって、探していた 『グーグーだって猫である』の重版がでました。 サバは亡くなって、大島さんは病気をされ退院されて グーグーが来て、ビーが来て、それでも日常は続く。 そのことに何よりもほっとしているのは、私たち読者かもしれません。
グーグーもビーももう人の形をしていない。 これは、下記URLで、大塚さんが書いておられるように 大きな変化かもしれない。 しかし、グーグーはとても生き生きと描かれている。 鳴き声やちょっとしたしぐさまで愛しい。 そんな気持ちが読んでいるとわかる。 大島さんは、サバの死を悼み、でも、サバのことを忘れず グーグーもビーも自分が生きていることも 受け入れて肯定していらっしゃる。 読んでいて切ない。だけど、じわじわと元気が出てくる本でした。
角川書店 『グーグーだって猫である』大島弓子 http://www.kadokawa.co.jp/book/contents/200007/2003.html
大塚英志のおたく社会時評 http://www.netcity.or.jp/otakuweekly/BW0.3/column1.html
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