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2000年09月17日(日)
> 『グーグーだって猫である』by 大島弓子

うっかりしていたら買いそびれてしまって、探していた
『グーグーだって猫である』の重版がでました。
サバは亡くなって、大島さんは病気をされ退院されて
グーグーが来て、ビーが来て、それでも日常は続く。
そのことに何よりもほっとしているのは、私たち読者かもしれません。

グーグーもビーももう人の形をしていない。
これは、下記URLで、大塚さんが書いておられるように
大きな変化かもしれない。
しかし、グーグーはとても生き生きと描かれている。
鳴き声やちょっとしたしぐさまで愛しい。
そんな気持ちが読んでいるとわかる。
大島さんは、サバの死を悼み、でも、サバのことを忘れず
グーグーもビーも自分が生きていることも
受け入れて肯定していらっしゃる。
読んでいて切ない。だけど、じわじわと元気が出てくる本でした。

角川書店 『グーグーだって猫である』大島弓子 
http://www.kadokawa.co.jp/book/contents/200007/2003.html

大塚英志のおたく社会時評
http://www.netcity.or.jp/otakuweekly/BW0.3/column1.html