２巻もおもしろかった！
「目隠し鬼」１９９５年
主人公 律（高校生の男の子）の幼い頃の思い出。
魔を除けるために女の子の格好をしていた頃、親戚の子供と
座敷で目隠し鬼をしていた律は、見覚えのない女の子に手を引っ張られた。
その子は誰？、、、という話。
これを読んで昨年見た映画「学校の怪談４」を思い出した。
隠れんぼ、鬼ごっこ、目隠し鬼、、、友達に言わないで途中でやめて帰っちゃいけないよ、
というのは、子供の頃に学ぶべき大切なルールです。
友達が帰ってこれなくなってしまうから、、、学校の怪談もそういうお話でした。
後味もきれいな、しみじみとした作品。
「逢魔の祭」1995年
夏休み、律といとこの司（女の子）は、田舎の親戚の家の「御柱祭」に招かれる。
司に清めの儀式の巫女を務めて欲しいということで。
家に入ったとたん、律は嫌な気配を感じてしまう。
樹なつみさんの「八雲立つ」にも似たような話があったかな？
こういうのはなんでしょう。民俗学的に根拠のある祭りなのかしら。
尾白、尾黒という、からす達がかわいい。
これも、きっちりまとまった良い話。
「人喰いの庭」１９９５年
繰り返し起こる一家惨殺事件。八墓村のような、、、、
律の父の体に住み着いている妖怪「青嵐」が、情けなくておもしろかった。
新しいキャラクターのインチキ坊主と「石」は、また出てくるかな？
「雨夜の衝立」1996年
律が熱を出した夜に見た、幻影。
妖怪とマージャンをする、死んだ祖父の若い姿。
まだ、小さいヘビみたいな青嵐。
この味わいは、漱石の「夢十夜」とか内田百�里膨未犬襪箸海蹐�あるなあ。
畳や床から湧いて出る、小妖怪や小物の化け物のイメージは
一番最初は、山岸涼子さんの「日出処の天子」だったような気がする。
このイメージはけっこうしぶとくいろんな所に出没している感じ。
岡野玲子さん「陰陽師」や、波津さんの雨柳堂のシリーズ。
１０年のブランクがあるので他は知らない、、、、
さあ、次は３巻だ！
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