弱Sonファイブ
浮かれろ! 浮かれてしまえ! なにしろ加護さんは 浮かれている。 どのくらい浮かれているのかというと、 「加護さん、書類どこにあるんですか」 「ここ」 「今日提出ですよね」 「うん」 「記述はしたんですか」 「...」 「なんで書かないんですか」 「春だから」 と即答するくらいである。 ... 電車から見える並木道は 桜が全開で咲いている。 お花見がしたい。 与作を歌いたい。 与作を歌いながら オノを振り回して 桜を一本一本 散らしていきたい。 散っていく桜の花びらを見ながら 大地に倒れ込み うなだれながら 「どうして...」 とつぶやいたあと 鬱になりたい。 もしくは テレサ・テンになりたい。 和の心だ。 川本真琴だ。 ... 「なんで書かないんですか」 と言われて、 「できないできないできな〜い」 って、きり返したかった。 でもセクハラかもしれないって 相手を気づかってしまった。 テンションが中だるみに なってしまった。 春風はおいらに 吹かなかった... だって彼女の名前、 川村真琴(実名)やねんもん... ねらいすぎやん? できないできないできない。 |