弱Sonファイブ
「加護くん、あたしを癒して」 ヘンな話さー、 が口グセの女が電話口からつぶやく。 この、 「ヘンな話」ばっかりの女の電話を つい 流歌ねーちゃんとまちがえて 取ってしまったわけだ。 ... とにかく話し足りないのだろう。 おいらはうんうんと相槌を 打っていた。 意識の8割は ファイナルファンタジーに 集中していた。 女の話は ヤクザとクスリとホストと売掛の話に 集中していた。 結局、 お客の売掛の収拾が困難であることに 終始し、 収束の兆しは見えなかった。 金に執着しすぎると 収拾つかなくなるのかもね。 醜態な周遊にご招待です。 ... 加護さんの携帯は 充電が切れて終了。 気が付くと朝の4時。 その後、 3時間ほどしか寝れなくて ムカムカしたウップンは、 取引先相手にブチきれて 晴らす予定だったのだが、 いざお電話すると、 取引先の人が お花見スポットの話を振ってきたので、 そこからお酒の話へ そしてカクテルの話に発展して、 おいらは うんうんうなずいていただけなのだが、 なぜか 今度飲みに行きましょう、 お気に入りのバーにご招待しますよ って言ってもらえて すいませんねぇ、ムサくるしい男で って答えると、 じゃあ2次会は かわいい系の女の子がいるところに 行きましょうかねぇ、 なんて話が 午前中から飛び出して、 ○○さんのとこはきれいな奥さんが いたはるじゃないですかー って言うと、 うちのはくたびれてますよ って言われて、 またまた、今でもウワサになってますよ って言ってるのに、 ○○ってお店に行きましょう って言って聞かないので、 飲みに行く日時と場所をメモして ちょっと逃げるように 電話を切ってしまった。 話の流れ上、 金の話ができなかった。 これじゃあただの私用電話だ。 |