弱Sonファイブ

■2002年12月13日(金) 今日は。


とりあえず今日は

会議が1件もないので、

こちゃこちゃした書類を

やっつけてしまおうと

デスクに座り、

ワードを開いたそのとき、

なんかすごい勢いで

チンコがおっ立ってしまった。

チンコは

出前一丁のトランクスを突き抜け、

あの、

ドンキホーテで買った

出前一丁のトランクスを突き抜け、

もののみごとに

テント状態であった。

こんな怒髪天をつくような状態で

仕事していると

なんか気持ち的に

ふにゃふにゃしてしまうので、

左手をポケットに突っ込んで

おっ立ったチンコをなだめつつ

右手一本でキーボードを

打っていた。

おれは隻腕の企業戦士だ。

もう一方の

左手担当の加護さんは

まるで猛獣使いのような気分だった。

しかし悲しいかな、

ロデオに乗りこなすような

加護さんの軽やかな指さばきに

反抗するかのように

暴れ馬はますます

魔の雄たけびを上げる。

暴れ馬...

フェラーリ...

リ...

フェラ...







...







暴れ馬はますます

回転数を上げる。

ああ、

うちの猛烈マシンは

たったの1気筒なんですけど

なんでこんなに

トルクフルなんでしょうか!

とかなんとか言ってるうちに

書類が完成。

完成したらプリントアウト。

プリントアウトしたら

部署の端っこにある

プリンターに書類を取りに行く。

原則ではあるのだが

なんせ今拙者は


抜刀中の身。


居合切りどころか

袈裟切りをもいとわない状態である。

だったらなんで

プリントアウトしたんだろう?

習慣というものは恐ろしい。

仕方ないので

得物を闇にひそませたまま

プリントアウトしたことに

気がつかないフリをしていた。

すると近くにいる

事務のねえちゃんがやってきて、

「プリントしたらすぐ取りに行く、
 何回言ったらわかるのかなぁ?」

ってぶつぶつ言いながら

書類をおいらのデスクに置いた。



...



ふん、命拾いしたな。

世が世なら貴様はあの世行きだ。




おいらはポケットの中で

軽く得物を握り締めた。







ああ、

まだ固いままだ...







キーンコーンカーンコーン。



...



お昼がやってきた。

このままずっと

デスクに座っているわけにも行かない。

周りからぜったい

不審に思われてしまう。

どうする、

アイフル?

とそのとき

前にへんな応募シールをくれた

事業部長が帰社してきた。

まずい、目を合わせてはいけない。

反射的にそう思った。

にもかかわらず

事業部長は容赦なく

おいらの間合いに入り、

肩をたたいた。

「よっ、この前の懸賞のやつ
 いつ結果発表なの?」

「さあ、発表は発送をもって
 お知らせされると思いますけど...」

「じゃあ、当たったら一割ね」

「一割ってどう払うんですか?」

「じゃあステーキでも
 おごってもらおうかね」

「ハハ...」

「加護くんご飯はこれからかね?」

「いや、もう食べました」

「あ...そうかね、
 ステーキでもおごってもらおうと
 思ったのにねアハハ」

「ハハハ...」

おかしい。

今日のラッキー星座は


みずがめ座な
ハズなのに...



おいらは具合が悪いフリをして

そのまま机でグデーとなっていた。

もちろん左手を

ポケットに入れたままだ。

しかしちっとも眠くなくて

考え事ばかりしてしまう。

ダメだ、

このままいても

事態は何も変わらない。

ジャンプだ、

このピンチを

みごと飛翔せねばなるまい。









よし、

トイレで一発ヌこう。









そう思い、席を立ったその瞬間、

「加護さん、
 ○○プロジェクトの改善資料
 できあがりましたよ!」

「おう、やっとできたんですか、
 すばらしい!で、担当者は何と?」

「今から打ち合わせで
 加護さんも含めて3人で検討したいと」

「今から?」

「担当者が2時から
 連チャンで会議なんですよ。
 ですんで今を逃すと7時以降です」

「わかりました、すぐ行きますから
 改善資料のコピー取っといてください」

...

トイレでボケーとしながら

ふと思った。













今日は13日の金曜日。




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