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2010年07月20日(火)
宵の情け
仕事のあと、自転車店に寄り 30分かけてタイヤを交換してもらって 夕焼けを背に帰る途中、 どこかからピッキーンと音がして なんかよくわからんけど車体が揺れるような衝撃。 何か小さい部品が取れて 飛んでったような感じだったので 止まって自転車をよく見ると 交換したばかりのタイヤの空気穴の栓が無い。 ケッタ屋のオヤジめ〜(たぶん年下)と 思いながら周囲を探したけど見つからない。 日没を過ぎてみるみる暗くなる。焦る。 そこへ自転車で通りがかった、私と同じ年頃の女性と 目の前の家からタバコを買いに出て来た ステテコ姿のご主人が なんだなんだどうしたどうしたと一緒に探してくれる。 ああすみませんなんていい人たち ありがとうありがとうございます。 ついに暗くなってステテコのご主人家に帰っちゃった と思ったら懐中電灯を持って出てきて なおも探して下さるの、ああもう申し訳なくてたまらないし やっぱりどうにも見つからないので 実は交換したばかりのタイヤだから ケッタ屋に戻って新しい栓をもらうから もういいです本当にありがとうありがとうと ペコペコバッタにとりつかれたように頭を下げても 自転車屋はどこなんだ、えっ結構遠いじゃないかとか 私毎日ここを通るから見つけたらここに置いておくねとか もうそれ以上親切にされたら泣いちゃうからお願い勘弁して。 というわけで勘弁してもらって ああもう『都バスで飛ばすぜぃ』が観られない、いやそれより ケッタ屋が閉まってしまう、と焦って来た道を戻り 「せ、栓が飛んでっちゃったんやけど!」と店に駆け込むと 「どれ?んん?あーこれ、つけるの忘れてた。」っておい! 一緒に探してくれた人たちに謝ってよ! とも言えず、力なく笑うだけ。あとは自分の心の中で 「ああ人の情けが身にしみる本当にすみませんでした 本当にありがとうございました店主てめえもっとちゃんと謝れよ 京サマ観たかったよニュータイヤ太いな硬すぎて歯が浮くよ…」 と繰り返しながら家路を急いだのだった。
結局飛んで行ったのが何だったのかは謎。
※都バスで飛ばすぜぃ
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