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2010年03月14日(日)
劇場型
 | 東横インの植え込みにて。 |
潰れた映画館の建物を利用して 数年前に出来た地元のライブハウス。 たまにしかライブをやってないので 地元の人もあまり知らない。 開場前にモヒカン革ジャンの、 とんがった人たちが集まり始めると 道の向こうから若いおまわりさんが トコトコと様子を見に来たよ。 よかったねえ、ヤバイ集会じゃなくて。
パンクはもともと好きな方だけど ダイブとかモッシュはつい冷めた目で見ちゃう。 まあ誰も私のようなおばさんに参加しろとは 言わないだろうから気にしなくてもいいでしょう。 でもせっかくなので今回は 楽しく観てみることにしたところ・・・ これがけっこう、面白かった。 ダイブする人っていったんステージに上がるのね。 んでメンバーと肩組んだり客を煽ったり 一瞬、メンバーに成りきるのね。 あれっ、なんか1人増えてる?と思うと かっこつけて客席に倒れ込むんだけど 重量オーバーのせいかすぐ床に落とされちゃうの。 んで、もみくちゃにされちゃうのかなと思ったら 後ろから両脇抱えて立たせてあげる人が ちゃんといたりして、なんだ親切じゃないの。 それにしてもつんつんに立てたモヒカンが まったく崩れないのには感心した。
普段はゆるいMCのライブを観る機会が圧倒的に多く そのギャップを楽しむことに慣れている私には 曲もMCも徹底的に硬派なステージはとても新鮮。 笑顔をほとんど見せず「かかってこいやー!」と叫ぶ。 内面を表現しているというよりは 理想を演じているように見える。 「劇場型パンク」という言葉が私の頭に浮かんだ。 元映画館だけにー! いやそれは余分だった。
どんなにとんがっていても、 20年も転がり続けていれば角がとれて丸くなっちゃうもんだ。 きっと普段は穏やかに家族や季節を 愛でちゃったりなんかしてるんだろう。 誰だっていつまでも「大人嫌いな少年」ではいられない。 だけどパンクを続けて行くなら 嘘を叫んだら台無しになる。 演じている。ただし本気で。 そこに生まれる葛藤が 私たちの世代のパンク魂なのかもしれない。
男らし過ぎて近寄りがたいとはいえ、 自分と同年代の人たちが音楽の世界で 理想を守り続けてがんばっているのは嬉しいし 応援したいと思う。 だけどなんかイメージと違うなあと思うのは たぶん彼らの体型のせい。 パンクスって言ったらガリガリに痩せてるイメージなのに なんかみんな、むちむちしてるんだよね。 ステージも、客席も。 あんなに汗かいて激しく動いてる割に。 20年も転がり続けていればメタボ期だから丸くなっちゃう かもしれないけど。
クスリをやっていない証拠だと思えばいいか。
R&R CIRCUS TOUR 2010 /COBRA ・ LAUGHIN`NOSE ・ SA o.a. RADIOTS 岐阜 Club-G
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