MUSIC春秋
目次前日翌日
 2007年12月16日(日)
ピース

ツアーT買っちゃった。
淡いカーキ色で
通勤にも着られる良デザイン。


私にとってPEARLと言えば
87年結成の、あのPEARLなので
97年結成の、そのPEARLが再結成されると聞いても
さほどの感動は無かったのだけど…
と書いてみて今年まで10年刻みになってることに
今気付いた。もう10年か。
話を戻します。
というわけで
さほどの興奮もなくELLに向かったんだけど
重鎮カーマイン・アピスと職人トニー・フランクリンが
目の前に現れてドガガーンと一発目の音を出した瞬間
これは凄い事だと、やっと目が覚めた。
そういえば今年は洋モノのロックのライブが
1本も無かった、なんて書いてたけど
これ半分洋モノだった。
しかもハードロック。超重(でらおも)。
タメ、キメ、ブレイク あっブレイクとタメは一緒だ
タメ、キメ、ユニゾン、シンコペーション。
回るスティック揺れるブロンド。
引用元
そしてそんな怪獣たちをELLに連れ帰ったSHO-TAは
「この日が来るのをどんなに楽しみにしていたことか!」
と叫んで本当に本当に嬉しそうに
これまたその気持ちにぴったりの歌を
心の底からの言葉だと言うように
両手を広げ一際大きな声で丁寧に歌っていた。
さっきまで心の準備も無かったというのに
SHO-TAの気持ちがあまりにもまっすぐに届くので
自然に目が潤んでしまった。

10年前にこのPEARLを結成した時
SHO-TAはバンドがやりたかったんだと言っていた。
最初のPEARLが終わって一人になってからも
SHO-TAはPEARLを名乗ったり田村直美と名乗ったりして
サポートメンバーと活動していたから
メンバーが集まってライブをやるなら
それでバンドなんじゃないのと思ったら
そういうわけではないらしい。
でもバンドったって
世界を飛び回って他の色んなバンドに参加してる人と
結成したって長続きするわけがないし
いつも新しいことに挑戦したがる彼女のことだから…
なんて思っていたのだけど。
7年ぶりの「PEARL」で歌うSHO-TAを見てやっと
あのメンバーがSHO-TAの言う
「バンド」だってことがよくわかった。

世界的重鎮の雷ドラムに負けない
SHO-TAの低音のシャウト(初めて聴いた)も炸裂して
音は凄い迫力だけど、
曲間やアンコール明けに
見事にコントみたいな悪ふざけで客席を笑わせながら
自分たちも楽しんでいるシーンは
とってもフレンドリーで幸せな気分にさせてくれる。
(二人が日本語がわかってないのが効いてる。)

メンバーが挨拶をしてライブが終わる時、
SHO-TAがこのバンドを特別に思うもうひとつの理由、
このバンドを通して伝えたいことも
オーディエンスにはしっかり届いているみたいだと
客席に挙がる沢山のピースサインを見て
また目が潤んだ。



THANX! ELL 30th ANNIVERSARY
LIVE A GO GO! 009「PEARL」
〜20th Anniversary special〜
PEARL /エレクトリック・レディ・ランド



目次前日翌日

MY追加mail