「にこにこばかりもしてられない。」
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2010年01月28日(木) おにいちゃん

施設に暮らすおじさんのためにも
相続を済ませて土地の売却をすすめなくては。
と、いく度相談しても
「うーん、まだおちついてからでないと。」
「いやいや、実際相続が全部すんでから。」
などという兄。

土地なんて、簡単に売れるものではないよ。
とていねいに説明してみるが
「わしのすむとこがなくなるやんけ」という。

それは、あなたがどこに住むか決めて自分でするていうてたやんか。
関東へ行こうかとか、土地の処分が終わるまで市内で賃貸借りようとか。
・・・あてが、ないのか。もしかして。

むむ?むむむ?とゆっくり尋ねた結果をまとめてみると

仕事の収入がない。
ややこしいことひとりでようせん。

ということらしい。


「そんでなぁ、京都の骨董屋に【柿右衛門の壺】売ろうと思ってメールしてんけどなぁ、
あれ、作家の作品ちゃうから、そういう骨董屋には売れへんねん。
どうしようかなぁ。」

「掛け軸もなぁ、いろいろ出して見てんけど、値打ちがわからんねん。
誰に見てもうたらええやろ。掛け軸屋、てあんのか。」



・・・・・・・・。
あ、そう。

ひとときでも、
「お兄ちゃんだって男だもの。大人だもの。いろいろ考えがあるに違いない。任せておこう。それも自立の第一歩よ。」
と思ったわたしが至りませんでした。


バイト探せ。
今すぐ働け。引っ越し代を稼げ。
ハローワークが態度悪いのは知ってる。
ハローワークが嫌ならコンビニの深夜バイト募集の張り紙を探せ。
駅の無料バイト誌もらってこい。

近所に賃貸を探すからここに来い。来て働け。
実家の中のものを勝手に売るな。
不動産の売却はわたしがする。
ドコモケータイも解約しなさい。ソフトバンクケータイを1台送る。以後の連絡はそれでしろ。


わたしから一切金の仕送りはないと思って自活するんだ兄よ。





ていうか
あ ん た 兄 で す か っ






うへえ〜ん。(泣)



とはいっても
やっぱりおにいちゃんだから、ほうっておけない。
あんなでも。

下は、苦労するぜ。


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