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■■ お礼と題ネタ
アサナミはオフの波にさらわれてしばらく潜ってしまっていましたが、まったく更新されてないこの駄目ーなサイトには、心の広いすてきな閲覧者さまが来てくださり、そしていろんなお言葉をくださったりするのです。 なんと申し上げたらいいのか、ありがとうよりも深いお礼の言葉があれば迷わずそっちを使うのにと思いつつも、ありがとうございますとネットの海の片隅から感謝の気持ちを飛ばすわたくしです。 お気持ちに応える一番の方法は、やっぱり更新だろうと思うのですが、諸事情からまりなかなか思うように運びません。……が、嬉しさありがたさとともにやる気はどんどん充填していますので、そのうちお目にかけたいと思っていますエタ第二部とか。騎士も。
でもって以下は、途中まで書いたものの終わりが見えずに保留中のお題ネタ。
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地に付いた肌に粗い砂が食い込んで、リースエンは顔をしかめた。 荒い呼吸を繰り返すたびに、望む空気ではなく、乾ききった砂塵が口の中に入ってくる。だというのに、全身が言うことをきかず、辛うじて動く右手でひとまず剣を放そうとして、はじめて手の中にそれがないことを知った。相手が害意ある者なら死んでいるところだ。 起き上がる体力もなく倒れたまま、抗議の声を上げる。 「手加減しろよカティルバート! これじゃ訓練にならないだろ!」 「リィが勝つまでなんて言ってたら、いつまで経っても終わらないじゃないか。体力を使い果たすところまで、野宿のときに粘るなよ」 久々に正しく名を呼ばれたカティルは、かけらも疲れた様子を見せず、弾き飛ばしたリースエンの剣を拾い上げた。 荒れた大地
この国の荒廃がいつから始まっていたのか、正確なことは誰も知らない。 大火や地揺れは町を消し去り、旱魃や長雨が餓死者を生む。町を出れば獣だけでなく人間までもが命を脅かし、時に徒党を組んで攻め入っては非道を尽くして搾取する。 人々はみな脅えながらもそれらに耐え、強大な災いに耐え切れず命を落とし、免れ辛うじて命をつないで、長い歴史を細い細い糸のようにして紡いできた。今を生き延びるだけが精一杯の日々を重ね続けて、この国は過去を時の流れに埋めていったのだ。 「……このあたりは、先代の王の御世には町があったんだよな」 焚き火の勢いを調節しながら訊ねると、訓練の後ずっと不貞腐れて口をつぐんでいるリースエンが、くたびれた旅装束の隠しから地図を取り出した。古いその地図の上では、二人が野宿しているこのあたりには町が一つ記されている。 「発行されたのは先代の頃だが、いつの情報を基にしたんだか。十年程度で廃墟すら消え失せる町ってのはどんなもんだ? 建材に生きたままの木でも使ってたのか?」 「どっちかといえば蔦とか蔓草とかの方が近くないか」 「荒野だけにか?」 は、と心底馬鹿にした風に鼻で笑われたが、もはやカティルには気にならなかった。慣れとは恐ろしいものだとしみじみ感じつつ、話題を本筋へ戻す。 「廃墟がなければ天災だよな――地割れ、洪水、竜巻。全部すみずみまで燃え尽くされれば、十年で風化するかな」 「このあたりに氾濫するほどの水源はない。地割れなら痕が残ってなきゃおかしいな。竜巻と火事は、そういう例を聞いたことがないし」 「じゃあ明日は、河川跡とか断層とか、そういう方向で探そうか」 「……誰に向かってモノを言っている?」 「いやすぐわかると思うけどあなたさまですよ。なんでそんなに主導権握りたがるんだよ。というか凄むなよ怖いんだから」 「だったら口を出すな」 「はいはい、リィさまはおれに勝てなかったんでご機嫌斜めですねー」 嘯くと、さすがに調子に乗りすぎたか、閉ざされていたリィの瞼が片方だけ持ち上げられて、剣呑な視線がカティルを射る。
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保留というだけあって本当に尻切れ。一年くらい前に書いた「時計」関連ですが、キャラの力関係がだんだん崩れてきてます。慣れとは恐ろしいものです(違)
2006年06月03日(土)
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