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■■ ネタ・100題
アンサルバンは息を呑んだ。 今はない母国を色濃くうつした深い双眸の前で、この島の王が冷たく微笑んでいる。 「おれのものに手を出そうとは、礼儀を知らぬ客人だ」 ――なぜ、王と知れたのか。深海を思わせる闇色の容貌か。在るだけで緊張を与える威厳か。それとも―― 「……だれがおまえのものだ。ややこしくなるから出てくるなと言ったのに、人の話を聞かない奴だな」 憮然とした表情を隠そうともせず、だが、抱き込む王の腕をおとなしく受け入れている『担い手』の存在が、伝説と違わず王が王であることの証なのか。 『担い手』は、アンサルバンに凪いだ海のような瞳を向けた。感情を伝えない双眸は、王が現れる以前からずっと変わっていない。 「紹介しよう、いにしえの勇者の末裔アンサルバン。この唐変木が島の主だ」 「――そう、さしづめ海賊の王とでも名乗っておこうか」
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100題・海賊の島のネタ一部分。海賊のといいながら、まったく海賊が出てこない話になりそうな予感……。
2005年08月24日(水)
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