小包

高校の頃は 無性に東京へ出たくて
東京にあこがれて無理矢理東京の学校を受験した
というのが 実は 本音だった

その我が儘は 幸いにして叶えて貰った

もうひとつ
叶わなかった小さな夢
それは
「田舎から送られてくる小包」
という、なんだか分からないけど
ちょっと嬉しい、心温まる物が詰まっていると思われる
夢のような箱。

なんだか ぽわんとした夢があって
それが「小包」だった。
私自身は、実家から荷物を送ってもらった記憶はないのだが
だからといって
「送ってくれなかった」と僻むつもりは毛頭ない。
なぜなら、私の夢見ていた小包は
どうやら「農業を営んでいる実家から送られてくる食べ物」
に限定される小包だったらしいので。
「割烹着」を着て、「手拭い」を姉さん被りにしたおばあちゃんが
孫のために色々詰め込んでくれる、そんなイメージ。

我が家は風呂屋(桶屋)であって、
私の夢見る「小包」を送るべき家業ではなかったのだ。
届いた箱から湯桶が出てきたって困るよね(苦笑)

そんなわけで
私が受け取る事ができなかった小包を
ときおり、気が向くと、娘に送っている。

やっぱり農業は営んでいないので
正しくは、私が思い描いていたところの
「夢の小包」を送る事はできないのだけれど
でも手作りケーキなんかで誤魔化しつつ
あれを入れようかこっちにしようか、と
考え考え詰め込む時間は
ちょっとばかり嬉しい気分に浸る事ができる。


それを娘が喜んでいるかどうかは別問題だし
私は送ればそれで気が済むので、それでヨロシイ。
こーいうの、「自己満足」っていうんだよね(苦笑)
2002年12月10日(火)

花のもとにて / しっぽ

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