7年

あの大きな地震の日から7年たったのだそうだ。もう7年。

あの日、友人の自宅に電話をかけるのは無理だろうと判断して
夕方になってからだろうか、躊躇いつつ実家へ電話をしたのだった。
「同級生の海乃ですが」と名乗った途端に
受話器の向こうでお母さんが号泣し始めたので
全身の血がざざぁっと引いていく気がした。
もしや駄目だったのか?と鳥肌立った。
しかし、「無事だったんです」という声。
ああ、よかった!!

あとで詳しく分かってみれば、無事だったのは奇跡に近い。
洋服ダンスの下敷きになったのだとか、
「反対向きに寝てたら頭がつぶれて死んでたよ」と
友人は淡々と語った。

彼女は7年たった今でも
時々精神的に不安定になり、急に頻繁に電話してきたりする。
近くにいない私たちには、話を聞くことしかできない。
・・・それさえ辛いときもあったけれど。
2002年01月17日(木)

花のもとにて / しっぽ

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