凄かったらしい。

京劇の話。

今回の閉会式は○○アリーナで開催された。
ステージははるか下方、スタンドは3階まであるらしい。
しかし、ワヤン・クリと京劇に関しては
「2階3階席の観客をフロアに下ろす」という
非常に珍しい(と思われる)方法をとった。

従って、京劇はフロアに絨毯を敷き、その前に観客がだーっと
座り込んでいる状態で上演されたのだ。
同じ目の高さで、数メートルの距離で
あのアクロバティックな演技を見られた観客は
大変幸運だったと言えるのではないだろうか。

昨日、スタッフルームへ事後処理のお手伝いに行って
京劇の話をちょっと聞いた。
観客があまりに近すぎて怒るかと思った京劇の皆さんは
怒るどころか、特別に張り切ってくれたのだそうだ。
「これほど観客が近くにいることはない」というわけで
いつもよりかなり力の入った演技になっていたらしい。
「嬉しくて仕方なかった」らしい、というのだ。
なるほど。

中国ではどうなのか知らないが、日本の公演は
まず間違いなく「遙かかなたの舞台上」だろうなぁ。
目の前に観客が並び、その熱気が肌で感じられるステージは
演技者にとっても嬉しいものかもしれない。
思わずサービスしたくなるのかも(笑)

ステージは、「見た」というほど見られなかったのだが
間近で出演者を見ることが出来たので
やはり大変貴重な体験をしたということなのだろう。

そういえば、途中「明かりが漏れないようにドアを抑える」
という役を担当していたのだけれど
開かないように抑えていたドアから
突然○はるみさんが出てきた
のはびっくりした。
こ・ここから出てくる予定じゃなかったのでは…?!
2001年11月14日(水)

花のもとにて / しっぽ

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