おならでぃず
ライブ&映画のくり的感想。

2005年07月20日(水) 『いつか読書する日』@渋谷ユーロスペース

『いつか読書する日』2004日本
監督:緒方明
出演:田中裕子/岸辺一徳/仁科亜季子/渡辺美佐子/上田耕一/香川照之/
   杉本哲太/鈴木砂羽/etc.

「独立少年〜」の緒方監督の久々の新作。劇場のお客さんの年齢層が意外に
高くてびっくり。40〜50代が主という感じで私なんかヒヨっ子状態でした。
とにかく染みました。朝は牛乳配達、昼はスーパーで働き、家に帰って寝る。
そんなひとりの女性を田中裕子がリアルに演じていて、ぐっと刺さりました。
1日を同じリズムで過ごしていく様を、田中裕子がノーメイクで、牛乳瓶を
入れたバックを肩にかけて、ジョギングシューズでザクザクと坂を駆け上がる。
ほぼ毎日同じ時間に牛乳受けに瓶を入れる。ゴトンという音がする。毎日。
1日の終わりに、ベットに入って本を読む。読む間もなく眠りに落ちる。
そしてまた朝が始まる。「わたしの人生ってつまらない?」とつぶやく女。
自分にたりないものは人に対するのきもちだとつぶやく。そして本を読む。
天井まである大きな本棚にいっぱい詰まった本の山。たぶんまだ読んでない
本がいっぱいあるんだろうな、と思う。いつか読むだろう未読本の山を前に
生きていくひとりの女。くぅーーー何とも言えんね。うぅ複雑…(笑えない)
気持ちや周囲や全てのことが終わって、「これからどうするの?」と問われ、
「本でも読みます」の答えが何だかすがすがしくて少し救われました。

『でも私の気持ちは絶対に知られてはならないのです。
 どんなことがあっても悟られないようにするのは難しいことです。』



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