おならでぃず
ライブ&映画のくり的感想。

2005年01月19日(水) 『ソン・フレール −兄との約束−』@東京日仏学院

『ソン・フレール −兄との約束−』2003フランス(試写会)
【パトリス・シェロー監督来日舞台挨拶付試写会/インタビュー:佐藤友紀】
監督:パトリス・シェロー
原作:フィリップ・ベッソン
原題:Son frere
出演:ブリュノ・トデスキーニ/エリック・カラヴァカ/モーリス・ガレル/etc.

フライヤーの色のカンジからいい映画の匂いがぷんぷんしていました。
「王妃マルゴ」などで有名なパトリスシェロー監督の舞台挨拶もあるとの
ことだったので、過去の作品を大急ぎで2作観て(やっぱこれも劇場で観る
べきだったなーと反省しながら)今日を迎えました。
ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞されてるだけあって、不治の
病に冒される兄、という地味で暗い映画だけど後までひっぱられる奥の深い
作品でした。一緒に観た友人と、これはちょっとしばらく尾を引くね、、、と。
語るべきことばはうまく出てこないけどいつまでも記憶に刻まれるであろう
予感がしました。
小さい頃は仲の良かった兄弟がある程度大人になってその後、病気が再発した
兄が久々に弟を訪ねてきて病院への付き添いを頼むその理由。恋人でさえも
その代わりにはなれない兄弟だけにわかりあえる絆。私にも2人の妹弟が
いるので、「いて」くれていることのありがたさというのを最近特に身に
しみて感じているし、監督のそういう想い(監督にも男兄弟がいるそう)が、
兄弟に対する大切な想いが、伝わってくる気がしてキューンとしました。
病院のシーンがとても印象的なのだけど、治すために居るはずなのにそこには
いつも死の匂いがする。治療の様子や看護婦の佇まいや、その妙なリアル感
により一層の哀しみや無力感ややるせなさなど。兄が手術のために体中の
体毛を2人の看護婦に剃ってもらうシーン。まるで無抵抗な病人。欲望を
失った人間はいったいどこを目指せばいいかということ、などなどなど。
うーんことばが出てこない...。記憶に残る、とても深くていい作品でした。


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