KALEIDOSCOPE

Written by Sumiha
 
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  1/壊してほしい、とたまに思う。


2003年06月12日(木)
 



以下、本日ジェイドリナ100をアップしない理由です。



02) 疚しい気持ち

 喜ぶ顔を見たかった。
 笑顔が見たかった。自分だけに見せてほしかった。ライバルは数えるのも嫌になるほど大勢いる。あわよくば一歩リードしたいとも考えていた。
 疚しい気持ちだけでプレゼントしたとは言わない。言わないが、期待する心が全く無かったとも言えない。
「……ありがと!」
 目論みは半分成功した。彼女は心から喜んでくれた。二人きりの時に渡したから笑顔を独り占めできた。
 嬉しかったのだ――そのときは。
 そのときまでは。


 彼女の前には繊細な硝子細工が置いてある。
 触れたら壊れそうな危ういバランス。電灯の光を反射して、硝子自体が淡い燐光を放っているようにも見える。そこだけ別世界のようだ。
 言うまでもなく自分が贈ったプレゼントだ。値段にふさわしい、否、壊さない限りは値段以上の価値ある品。
 彼女がそっと、そうっと静かに溜息をついた。
「綺麗……」
 視線は硝子細工に固定されたまま。先程から一言も話さない自分に注意を払ってもくれない。普段なら(誰といても)会話の無い時間を嫌う彼女が、だ。自らもまた話さず身じろぎ一つしない。
 彼女のお気に入りになったのは嬉しい。喜んでくれたのも嬉しい。……嬉しい、筈なのだが。
 どうしてムカムカするのだろう。
「……………………」
 いっそ不慮の事故を装って壊してしまおうか。
 これだけ綺麗な硝子だから、砕け散る様も綺麗に相違あるまい。
 ――――いやわかっている。できないのは痛いほどわかっている。不慮の事故であれば彼女は悲しみの表情しか浮かべない。また買ってくると言ってもきっと首を横に振るのだ。壊したくないと言って。
 こんなプレゼントを贈るのではなかった。もっと無難な、アクセサリーでも贈れば良かった。自分では壊せない。他人に壊されるかもしれないプレゼントをどうして贈ってしまったのか。予想外の展開に溜息すら出ない。
「……そんなに好きですか」
 思わずつまらなそうに問いかけていた。
「うん。好き」
 矢張り視線の先は硝子細工だ。うっとりとそれを見つめ片時も目を離さない。口元には滅多に見られないやわらかな微笑。……いまは貴重な微笑みが見られても嬉しくない。
 あまりに愛しげな眼差しで言うから。たかが無機物だと馬鹿にできない。
『うん。好き』
 愚かだと知りつつ――嫉妬した。無機物や動植物には向けられても決して自分に向けられぬ言葉だったから。



――終。

稿了 平成十五年六月十一日水曜日



ちょっと(……かなり)タイトル(テーマ)とは違う内容になってしまいました(寧ろテーマは嫉妬だ)(冒頭は「やましい気持ち」というテーマに沿っていると言えなくもないのですが)。書いている内に逸れたのではなく、冒頭は最後に付け足したのです(つまり元からテーマに沿って書いていなかった)。このお題は別の話も書くかも。一応ゼロリナを意識して書きましたが、これがレゾリナでもOKのような。登場人物のどっちも名前出してませんし。まあ敬語を使う男×リナなら誰でも良いかと(笑)。いえ男じゃなくても構いませんけど!(笑) たとえばアニメ姫×リナとか!(笑) そう思うと違った感覚で読めるかもしれません(笑)。

つーことで、これをアップしたかったからジェイドリナ100はお預けなのでした。おそまつ。え、両方アップしろって? 楽しみはあとに取っておかなければv(笑) 好きなおかずは最後に食べるタイプなのです(笑)。



さて恒例、我がサイトの検索語。何故か二週間ほど前から「ヴァルリナ」で検索される方が多いです。実は需要多いのですか?(笑) 検索したら結構出てくるし。少なくともレゾリナよりは(遠い目)。ジェイドリナなんて(ぐぐるだと)引っ掛かるのリナ100(の私の解答例)だけさ!(笑) そりゃそーだよなー……。レゾリナ萌えは義仲先生版スレイで補完できますが(あっ最近読んでない読まなければ!/笑)(なのに何故少ないのだ。矢張り出番が一巻ですぐ終わってしまうというのが原因なのか)ジェイドリナは原作で補完のしようがないし(当たり前だ)(でもルークリナは補完できます!(笑) 十四巻・十五巻は痛いけど。つか(とくに十五巻は)ルークに対してムッカーと怒りが湧き上がりますが)そもそもカップリングにしようなんて思うの私だけだよにゃー(笑)。

他の方が書かれたジェイドリナを読みたいな〜v なんて贅沢は申しません。ただもっと需要が増えてほしいなあと(笑)。無理ですか。ジェイドリナに萌えるの私くらいですか(苦笑)。いいんだいいんだ。ジェイドリナ100アップしてコソコソ布教活動するから(布教活動をコソコソしてたら意味無いんじゃ)。

話をヴァルリナに戻して。まあヴァルガーヴ自体はギャグキャラにしやすいですし、同人誌などでは割と(ギャグで)ヴァルリナ見かけますし(つっても数年前の話。サイト始めてから、すれやずのどじんしは買ってない〜)(だから正しくは「見かけましたし」ですな)。ヴァルとカップリングにするならフィリアが一番妥当なのかもしれませんが。(つーかTRYのはじめだけ見ればフィリアよりリナだろう!/笑)(はじめだけならな)(8話以降か? 雲行きが怪しくなってきたのは(笑)。途中から「ガーヴ様の敵(カタキ)」なんてどうでも良くなってきてたし。つか一族皆殺しにされたってんならガーヴ様の敵〜なんてやってるよりゴールド・ドラゴンに恨み辛み晴らすのが先じゃないのか? ヴァルの思考回路がおかしいと言うよりストーリー作ったスタッフが(略)ああ毒にしかならんのか結局)

……何を言いたいのかだんだんわからなくなってきたぞ(笑)。ヴァルリナは需要がそれなりに(まあ少なくてもそれなりに)あるけど需要と比べて供給が少ないカップリングなのかな? ウチの長編は時間止まってますしね!(書けよ動かせよ時間) 2003年下半期にはどうにかしたいと思います。今年中に時間を一回も進めないとなると流石にストーリー忘れ去られてそうと言うかもう手遅れなんじゃー!(逆ギレ) とりあえづ六月中は100質で手一杯なようですので。あと夏の間中は多分アメリナとレゾリナで手一杯。ゼラリナはどうかな。ひょっとしたら100質アップするだけで(今年は)終わるかもしれない。短編ネタを思いついたら何か書きます。夏が終わる頃には恐らくアメリナ・レゾリナフィーバーも終わっているだろうと思われますし(あぁ〜確定事項が一つも無い〜)。ということで多分(たぶんなのか)秋以降ですね。ヴァルリナに取りかかれるのは。まあ私のことですから、7月にいきなり更新してる可能性も捨てきれません。気分屋ですから。自分でコントロールできればいいのですけども。ううむ。まあ何度もここで書いてますが、書きたいものを書きたい時に書けるだけ書く、という方針で運営しているサイトですので。ご理解ください。(^^;)話が逸れたまま終了……。



BGM無し。


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今日はリナ100に手をつけず得ろ下ーやってました(最悪)(言うまでもなく誤変換ですが敢えて直しません。笑。大体想像つくでしょうし)。参考にしたいなあと。<なんのだ

ゲームの種類にもよりますが、ゲームのシナリオと小説とでは矢張り書き方を変えなければいかんなあと思いましたですよ。でもわたくし、小説はプロット無しでいきなり下書きに入るもので(んで推敲を重ねる)。それをゲームでもやると流石にストーリー破綻しそうな気が。気のせいじゃないですな。だもんだからゲーム一つ作るのに小説五本書くくらいの労力を使い果たしそうで困ってます。かと言ってシナリオ書いて下さいと誰かにお願いするってのはちょっと。そりゃ違うよなと(依頼してしまったら私がゲームを作る必要は無くなる訳ですし)。五年計画くらいにのんびり構えます。つか私がゲームを作ろうとしていたなんてもう誰も覚えちゃいないですな。

ちょっと見ない間にWINとMACの両方でプレイできるゲーム(本体)ってのが増えてきたりして。探せばあるんですね(尤も私は探した訳じゃなく、リンクを辿って行ったらリンク先にあったのです)。しかも高機能。本体をフリーで提供されている作者様に敬礼。すごいなあ。気分的にはシェアでもいい(でもボンビなのでフリーは嬉しい)。ただ一つ問題があります。機能が増えるとこっちの頭が追いつかない(笑)。先にシナリオ制作してからプログラムに取りかからないとダメかも。

つかサイトの更新に100質にゲームにと手を広げすぎだ自分。自サイトの掲示板にも時々顔を出せなくなるのに(……スミマセン……)100質まで手を回せないか。ページ作成して終わりにしようかな。ううむ。どうなるにせよ今週中には移転を終わらせます。時間が足らん〜(とか言ってんだったら早よ作業しろ)。何事も時間との戦いだ。



BGM
鬼束ちひろ
流星群
Fly to me
infection
LITTLE BEAT RIFLE
 



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