古い建物のリニューアルの怖さ・・・ - 2007年03月30日(金) 今日から着工した世田谷のお店は現在の場所から程近いところに移転するのだが、先日大家さん側の工事で現状の造作を解体していた時のこと・・・。現場に顔を出してみるとあるはずのないところにRCの壁が出て来た。たった一枚残っていた昔の図面には木軸の壁となっていたので撤去するのは問題ないと思っていたのだが、流石にRCで、しかも構造壁となっていては無理である。 急遽その部分を設計変更したのだが、トイレが物凄く狭くなってしまうので一応はクライアントの了解も取って決めたものの本当にこれで良いのかと悩んでいた。これまで手掛けたお店で一番小さなトイレとなってしまうし、何処のお店にも結構気を遣って造っていたので気になっていたのである。 他へ移動することによって狭さは解消できるが、その分客席に支障が出て来てしまうことになり、導線の問題やら全体的な視点から見た上で現在の位置でそのまま使うことに決めた。でも、実際にトイレに立ってみると本当に狭いし、手洗いの場所も満足に確保できないのでクライアントと話し合い、通路を少し犠牲にして手洗いだけ外へ出してそのスペースまでトイレ区画として広げることで落ち着いた。 実際に古い建物は建築図面が残っていないことが多い。今回唯一残されていた図面も建築図面ではなくかなり前に内装工事をリニューアルした際のもので、RCの壁を木軸の壁として表記しているいい加減なものだったのでこのようなことが起こった。壊してみなければ分からないということは結構多いし、以前あったことだが厨房内の大きな食器棚を外したら外壁も一緒に取れてしまったという信じられないことが起こった。 その際は急遽ブロックを積んで壁を造ることで問題は解決したが、今回の場合は構造壁を抜くということは無理なので設計変更という形で処理するしかない。無くなったものは足したり造ればいいが、あるものを壊すというのは出来る出来ないということが発生するので大変である。 でも、こんなところにこんな大きな壁が出て来るなんて・・・。建築設計する際にもう少し使い勝手を考えてもらえればここに壁がなくても済むんだけど、結局は店舗と建築の設計が別々に進められていくから起こることでもある。だから建築設計の段階で店舗設計も加わり、レイアウトを同時進行させることによって支障があればその場で検討しあって使い勝手の良いものをつくれるのである。 最近は新築案件の場合の殆どは同時進行で進めていけるので大分改善されて来てはいるが、昔は建築側が主導権を持ち過ぎてそれを許さないことが多かった。それって結局は実際に使うお店側の都合なんて考えていない自分勝手な理屈だということなんだよね。どっちが上とか下とかという屁理屈じゃなく、使う側の身になれば答えは一つだと思うけど・・・。 Pocchy Land Information←Click <店舗情報更新> BLOG Pocchy's Collection←Click -
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