たった一人で変わる店の空気 - 2007年02月24日(土) 某所のとあるお気に入りのお店でのこと・・・。ここ半年くらい前からであろうか、ホールには年配の男性が立つことが多くなっていた。これまでは時々店主のご子息がサポートすることはあったが女性の花番さんだけで廻しており、店の雰囲気と共にまったりとした空気が流れていた。そして、それが堪らなく好きでもあった・・・。 その男性は店主の息子にはタメ口を利き、花番さんにも指示を出しているので店主の親族とかそれなりの立場の人かと思っていた。年が違うのでタメ口でもいいとは思うのだが、他の人への応対も違和感を感じざるを得なかった。でも、その人がホールに立つようになってから店の空気があきらかに変わってしまったのである。なんか落ち着かないんだよね・・・。 客に対しての言葉遣いも一応は気を遣っているようなのではあるが上から見下ろしたような感じは否めないし、これまでの店の良さを全て帳消しにしてしまうかの如く違和感を感じてしまう。それにしても不思議で堪らないこと男性の存在は一体なんなのか?思い切って前回行った時に古くからいる花番さんにお会計の際に聞いてみたのである。 店主の親族でも関係者でもなく、単に修業で入っている人で本来は厨房内で仕事をしてもらう筈なのだが、入れる人数が限られているのでどうしても溢れてしまいホールに立たざるを得ないということだった。店主を知らない人が見たらその人が経営者だって思うくらいの立ち振る舞い。それが単なる修業の身の立場の人間であったのである。 その花番さんには凄く違和感を感じるんですけどね・・・って言ったら彼女も笑っていたが、たぶん同じように感じているんだろうね。修業者として預かっている以上は何らかの仕事をさせなければならないし、かと言って厨房には入れないから仕方なくホールに立たせている・・・。でも、それによって店の空気が大きく変わり、店にとってマイナス的要因となっているのは明確なる事実。幸いなことに一見さんだけでも回していける立地だから大きな問題にはならないが、そうじゃない立地で地域密着型の店だったら客足は確実に減るであろう。 修業しているということは何れ自分の店を構えることになるのであろうが、そういう人が本当にその店を守り続けることが出来るのだろうかと不安になる。そういう人間にこの店の良さなど知る由もないだろうし、繁盛している店だから修業に来た程度の認識では開業したところで成功する筈はない。何故、ここがこれ程までに繁盛しているのかということをきちんと分析し、更にはここと同じことをやろうとしても無理なのだからちゃんと自分のスタイルを確立して店を開いた方がいいだろう・・・。 たぶん前職はサラリーマンでそれなりの役職だったか、自営で何か商売をしていた人かもしれないね。その立場を捨てきれないから態度も変わらない・・・。でも、きちんとした人はどういう立場にいたとしても自らの立場が変わればそれに順応出来るもの。それがサービス業というものなんだよね。 よく有名店で修業した人が失敗するケースがあるが、それは修業先の店と同じことをやろうとして失敗するのである。店の規模然り、知名度然り、歴史も違うんだから同じようになる筈もないんだよね。それに気付かずして勘違いを続けたまま営業して何れ店を閉めるということに繋がる。 彼の場合も本当にそれに気付かなければ修業なんてしても無駄である。店の空気を壊していることに気付かず我が道を行くというレベルでは当然のこと。そして、たった一人の不釣合いな行動で店の空気は一変するのである。 Pocchy Land Information←Click <店舗造作譲渡のお知らせ> BLOG Pocchy's Collection←Click -
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