店づくりの違い - 2005年05月03日(火) 今日は久々に独立前に手掛けたお店に行ってみた。オープンして既に8年を過ぎているくらいだと思うが、きちんと結果を残しているお店でもある。坪効率からいったら凄い数字だと思うが、立地の良さもあるけれども店主の努力の結果でもあるとも思っている。 しかし、客として店を見て感じたことは何か違和感を覚えてしまうのであった。それは何か?答えは直に分かったのだが、今自分自身が手掛けているお店との大きな違いでもあった。ホールオペレーションの雑さが際立って感じられたのであった。普段手掛けているお店は飛び切り上等とは言えないまでも、基本的には最低限のことは指導しているし、徹底して頂いていると思っている。中にはちょっと崩れかかっているところや、まだまだなところもあるのだけれども、お客様に不快感を感じさせるまでには至っていないと思っている。 今日のお店も不快感ではないんだけど、いわゆる違和感なんだよね。ちょっとしたところの不備が目に付いてしまう。それは殆どの行為に於いてであるから余計に気になってしまう。普段手掛けているお店では絶対に起こり得ないレベルのことだけど、そんな違和感を感じてしまうのは仕方がないことなのか? 独立以来目指している店づくりはそれ以前のものとは視点も内容も明らかに違うし、全く別物とも思っている。以前のことを否定してるのではなく、内装業者が普通はそこまでやる必要性というか、業務内容自体の違いでもある。当然ながら接客の指導や細かいアドバイスまでは業務的には至っていなかった。当時は求められる中での出来る限りのことをしてきたと思っているし、決して手を抜いてきた訳でもない。 そして、内装業者からの脱却・・・ それは本当の意味でのデザイン事務所であり、プランニング事務所としての提案をすることであった。まだまだ店舗設計は建築に比べて下に見られているのは紛れもない事実であり、一般的には「店舗屋さん」「内装屋さん」「店装屋さん」などという呼称になっている。要因としてはまず設計と施工の分離がまだまだ遅れているということと、店をつくる側(業者)の意識が変わろうとしていないということが言える。工事をやらせてくれれば設計料はいりません・・・という考え方や、設計という行為の持つ重さをわかっちゃいない。確かに工事を受注していかないと企業として成り立たせるのは半端じゃないくらいに大変なこと。店舗関連に於いて設計だけで成り立っているところなんて1割どころか数%もないだろう。だから必然的に設計事務所やデザイン事務所と名乗りながらも工事を受注しているところが殆どである。ひょっとしたらこの先何十年経ってもこの構図は変わらないかもしれない。 それと言えるのが決して量産型の店づくりではないし、そのスタイルを分かってくださる方からの依頼を受けて、それを分かるお客様に来て頂ければ良いと思っている。ウチの存在理由というのは何かを考えた場合、微調整はあれど基本的には今のスタイルを変えてはいけないとも思っている。 新規開業者に対してのもの、既存店のリニューアルに対してのもの・・・。これから先、長い目で見た視点での提案をしていくことが必要ではあるが、現状で満足することは決してしたくないし、常により良い考え方や提案を求めて日々頑張っていかなければならないと思っている。 -
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