プロとプロの重み - 2003年12月25日(木) 深夜に「クリスマスの約束」という番組が放映された。今年で3年目になるのだが小田和正が他のアーティストの曲をセレクトし、7名のアーティストに手紙を託し一緒に歌おうと呼び掛けていたが、過去2年間は誰も参加するものはいなかった。 今年は4名のアーティストが参加し見事なコラボレートを見ることが出来た。皆いい曲をつくり歌っている実力派ばかりで、最近多い歌唱力も表現力もない訳の分からない歌い手ではないから見応えがあった。最後に登場したミスチルの桜井和寿は小田和正が歌うことによって自分の楽曲がポップな感じになることを最初の打合せで懸念していた。しかし、納得いくまで話し合いプロとプロとの互いの意思統一により最終的には見事なステージに仕上がったと思う。 最近はこういう重くずしりと来る歌番組は少なくなったというか皆無かもしれない。良く見掛ける光景としてデュエットしながら互いの顔を見合わせてニコニコしながら歌っているがそんな光景はなかった。デュエットじゃないんだよね、これは。アーティストとしての仕事を真剣に互いを理解し合い、互いの思いを感じあって作られた一つの作品として聞くことが出来た。 そこには今の自分自身の目の前を見つめた真剣な姿があり、プロとプロとのぶつかり合いという風にも思えた。只単に人気があるだけのアーティストとは言えない「歌手」と呼ばれている人達とは明らかに一線を画しているし、聞いていてずしりと心に中に重く響いてくるなんて久し振りだね。 小田和正は50を過ぎている中で、若手でも素直に実力を認め一緒にぶつかり合いたいという思いは生き方として素晴らしいのではないかと思う。あと10数年経つと私もそういう年齢になるが、その時デザイナーとしてプランナーとして恥ずかしくない仕事が出来ているであろうか?まだまだ勉強しなければならないことやチャレンジしてみたいことは山ほどある。 決して世間や他人に流されながら生きていくような軟弱な人間にはなりたくないし、プロとしての拘りを追求し自己表現をしっかりと出来る人間になっていたいと思う。 -
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