ぼそっ・・と独り言
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2006年07月19日(水) 鉄道は止めとけ


サイレンの音が近い・・・と思っていたら、すぐ横を緊急自動車が何台か走り抜けた。
旧道をこの手の車が走るのは滅多にないので、近くで何かあったのかとチラッとは考えたが、すぐに忘れていた。
1時間くらい経った頃、いつものように荷物を持ってきた宅配のSさんが
「そこの踏み切りで事故をしとる」
と言う。

「集荷に行ったら踏み切りが通れんようになっとって、電車は停まっとるし、車は落ちとるし、警察が現場検証しとった」

店から500m広島寄りの遮断機付きの踏み切りで、線路内は交互通行の1台ずつしか通らない。
何を思ったのか、踏み切り上で離合を試みたのか、お互い譲らず線路内に入ったらしく、2台とも脱輪して動きが取れなくなったところに電車が来たらしい。

当事者はさぞ焦っただろうと思うが、電車の運転手が一番怖かったと思う。
カーブを曲がったら、線路上に車! は、いただけない。
避ける所がないから、トラウマになりそうだ。

Sさんの話では、さほど深刻な事故ではなかったようで、話を聞いている最中に、ガタンガタンと、下りの急行電車が行くのが見えた。

「ありゃあ (賠償金が) 莫大来るから大変で」
ローカル線で、通勤時間帯でもないから、一般に聞くような金額ではないにしろ、電車の修理も含めて高額なのには違いない。
無制限の保険に入っていればともかく、わずか5秒の離合の時間で支払う代価の大きいことだ。

「自殺をするなら、鉄道は止めときんさいよ」
縁起でもないことを何度も念押ししながら、Sさんが帰っていった。


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