ぼそっ・・と独り言
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日本では売れなかったと言うか、売らなかった、ある工具セット。
アメリカのライダーの携帯用?パンク修理キット
中には、修理用の糊付きパッチが数点と専用のやすり ゴム糊 他に穴補修用の名前の分からないものと、 タイヤを外すコテが数本 それと空気注ぎ用の結構長いホース等が入っている。
都合よく自宅付近でパンク・・ならともかく、日本と違って、一歩町から出て、めった車の通らない場所でパンクなどしたら、途方にくれることとなってしまう。 場所によっては、何が出てくるか分からないから、生きるか死ぬかの状況になる。 まあ、最近では携帯電話が復旧しているので、昔と事情は変わっていると思うが
で、これをどう使うかというと、 まずタイヤを外すため、ジャッキ代わりに車体の下に適当に木とか岩を利用して浮かせる。 車体の下にその物を挟むのは当然人間ジャッキ (注)バイクを持ち上げる時は、スイングアームの部分を持つこと
スポークの場合、中のチューブに穴が開いているわけだから、コテを利用してホイールからタイヤを外し、チューブのパンク部分を確認して補修。 タイヤ交換用の付属の工具があるとしても、手でタイヤを取り外すことができるのか、甚だ疑問だが・・・ 2人いたらハーレー積み下ろしできる国民だから、さもありなん・・かな。多分
次に、タイヤを戻してエアの注入 空気注ぎが無いって? いえいえちゃんと立派なのがあるんです。
ハーレーのプラグを抜いて、そこにエア用のホースを取り付け、エンジンを掛けると、ぽんぽんぽん・・・ まさか、こんなところから空気が注げるなんて。 一体どのくらいの人が知ってます?
まあ、荒野に限らず、アメリカでは、半径100キロ隣家なし・・も珍しくないから、自宅でタイヤ交換とか修理も普通なのだろうと想像する。 何をするにも人間力が必要。
ただ、このキット 正直言って、日本では使う人も 使う必要もないから売る気にもならない。 なんたって、今はバルブの穴にセットすると補修も空気注ぎも一度にできるパンク修理キットがある。 苦労して前述の作業をする必要などまったく無い。 そして、ちょっと走れば直ぐにガソリンスタンドが見つかる。 狭い日本では、誰もいなくて当方に暮れるとか、頼れるものは自分自身と言う絶対的な孤独の経験は殆どありえない。
件のキット、実は先日何かと一緒に出てきて、映像を撮ろうと思った時にはどこかにしまわれて、誰も行方を知らないという・・・うちでは非常に可愛そうな存在なのである。
HIRO
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