徒然


2003年11月11日(火) 蛇に咬まれた

傷口は思った以上に深く、そしてその『蛇』はやはり毒を持っていて。

そして毒は一時、体内全てに回るような勢いで私の中を侵食した。


本当は、何よりも欲しかったのは、毒を消してしまう為の。

だけど、それはもう手に入らないから。
手に入ることは、無いだろうから。

だからやっとの思いで、毒を自分の力で吐き出した。
「吐き出してしまえ」と思えるうちに。

消してしまうためのソレを、訪れることもないそれを待ち望んでいる、
愚かな自分ごと、吐き出してしまえるうちに。


もしかしたら、まだ何処かに残っているであろう毒は
何時また体内を侵食するかわからない。
けど願わくば、永遠にその日が訪れないことだけを願って。



たとえ、身体中から毒がなくなってしまったとしても。
傷跡が癒える為には、まだまだ時間が必要だろうから。


そしてきっと、傷跡を見るたびに思い出すんだろう。

全てが癒えるのは、何時になるのか。

 < カコ  ヒビ  ミライ>



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