「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
DiaryINDEX|past|will
| 2005年10月04日(火) |
ごめんなさいを考える |
ミーが小さい頃 謝ることがだいっきらいでできない子だった。
同じ腹から産んだのに、 上と下はすんなりごめんなさい、が言えて ミーだけは泣き怒って絶対にいわない日が1歳前半から2歳後半まで続き、 実はいまだに尾を引いている。 ミーは簡単に謝らない人である。
「ミーは小さい頃から、謝らない子だったけど、 それは何でか覚えてる? なんでごめんなさい、がイヤなの?」 と、聞いてみた。
「え〜。だってさあ、 ごめんなさい、は カッコ悪いやん!」
なんでカッコ悪いの?
「負けた!って気がするやん。ミーだって腹立ってるのにさ!」
とにかく負けるのキライだものな。 でもさ、自分も悪かったなぁ、あやまらなアカンよなぁ、て、ときもあるやん。 そういうときはどうすんの。謝る?
ミーは、にや〜と口のはじを上げて笑いながら 「最近はな、謝れるようになったんやで。最近はな。 昔のミーは、ごめんなさい、を言おうとするとな、気持ちはあっても、 ここ(のど)でごめんなさいが詰まるねん。 そんで、言えへんかった。 今はな、言えるときのほうが多いよ。フフン!」
・・・その勝率を聞いてみたいものである。
じゃあさ、悪かったなぁ、と思っても、ごめんなさいを言わんでもええ時ってどんなとき。
「ケンカするやん? 相手泣かすやん? そしたら、勝ちやねん。 勝ったら、謝らんでもええねん。」
エエ〜、負けたほうが謝るの〜?
「そう!泣きながらすいませんでした許してください!て!」
モックンと二人で吹き出す。 「それはヤクザやん!」
ガス!→がふっぐはぁ!→「今日は、こ、これでかんべんしてください・・げぼげぼ!」
と、ヤクザと絡まれた人の寸劇を母・兄でやってみせると ミーはヤクザのボスの真似をして兄がカツアゲた金を受け取る役に回った。
「あかんやろ。」 「あかんなぁ。」 納得しはった。
モックンが、 「あのな、悪いなあ、と思てても謝らんでええときってのはな、ケンカの最中。」 あー。なるほどー。 「それとな、一度こっちが謝ったのにまだ言うて来た時。もう謝らん。」 なるほどー。 「あとな、ケンカ終わってすぐもいいづらい。」 どうすんの。そんなとき。 「しばらくたってから、こないだはごめんなぁ〜て言うねん。 で、すぅーとヨソへ遊びに行く。」 わはははは。
ミーが、 「ごめんなさいはっ!?って人から言われんのイヤー。」 モックンも、 「ああ、先生に無理やり言わされるのイヤー。」
自分で納得しないと、謝ってもすっきりしないもんねぇ。 謝る、ってことは 大人でもできない人たくさんいるもんねぇ。 と遠い目をしていたら、
「おかあちゃん!、そんなん、ほっとき! 巻き込まれてひどい目にあうでー。 謝らんと大人になったやつなんかほっといたらええねん!」 とミーが、キッパリ。
「おかあちゃん。 ごめんなさい、は、 カッコ悪いけど、後始末やから、 ちゃんとせなしゃーないねんで。 ほんでな、言うのに勇気いるねん。」 と最後はモックンに教えてもらいました。
それ聞いてたミーが 「ミーは勇気が増えたから最近言えるねん!」と鼻の穴を膨らませて反り返った。
そやなぁ。 おかーちゃんは ごめんなさい、が言えることは カッコいい、と思ってるよ。 カッコいい大人が増えないと カッコいい子どもも増えへんやろなぁ。・・・がんばろ。
|