「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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ミーの担任の先生に会いに行く。 もちろんミーの骨折のことで。
「先生、今日のテーマは、"再発防止について"です。」
別に娘の骨を折られた分を、ねじ込みに来たわけではないのである。
今回、ミーの骨折は軽くて済んだ。 母も子もそうたいしてダメージを受けてはいない。
だけれど。
反響がすごかったのだ。
「まー!カズ君にやられたんでしょ!聞いたわよ!」 「またあの子!ひどいわよねえ!うちの娘もしょっちゅうかまれてるのよ!」 「どうにかならんの?毎日殴られてるのよ〜うちの息子も!」
子供の口から親たちに一気に広まったと見えて、 店先で、路上で、学校で、電話で、メールで、 お見舞いのようなそうでない反響をドッといただいたのだ。
これはマズイ。
子も親も、カズ君に「悪い子シール」を貼っている。 それも相当な数だ。 このままではカズ君は潰れる。 自分のすることで周りからも自らも潰れていく。
先生にお願いに上がったのは、 今、本気でカズくんが変わろうとしなければ、 ヤツは潰されるだろうという事実を知ったからである。
カズくんともおかあさんとも約束は、した。
次に誰かを傷つけることがないように、 カズくんは変わると約束してくれた。
だけど、トラブルが起こるのは学校だろう。 そのとき今は一人で踏ん張っているヤツを、先生が支えて助けてやって欲しいのだ。 親のしつけの領分かもしれないが、 学校では先生に親代わりになってやって欲しいのだ。 そうすることでヤツはその行動力をいい方に変えられると思うのだ。
それがなにより、ヤツの「被害者」を作り出さない近道だと思うから。
先生、よろしく頼みます。 私が言うのヘンかもしれないけど。
先生が教えてくれたのだけれど、 ミーの骨を折った日、カズくんのお母さんから電話がかかってきて、 「私は子供を育てるのに向いてないんや。毎日なにかするのは私がいいお母さんやないからや。 もう、子供は施設に預けた方がいいかもしれへん。」 と泣いてたそうだ。
でも次の日、 あっさり子供同士が仲直りして、カズくんがうちへ遊びに来たりして、 また先生に電話があった。 「もうすこしがんばってみる。がんばれそうな気がする。」
先生はがんばって、と言ったそうだ。
うん。
ヤツと、おかあさんが頑張れるように、 学校にお願いしたい。見守って励ましてやってと。
再発防止、のポイントはそこだと思う。
先生が笑う。 来年はあの子とはクラス離してくださいっという母親は多いけど、 そんなこと言いに来る「被害者」の母親はいないらしい。 だけど、そのポイントは本当に重要な押さえどころだと思うから 来年彼を持つ先生にちゃんと伝えます。と約束してくれた。
よろしく。学校。
帰り際ミーが、 「来年またカズくんとおんなじクラスでも別にいいからね。」 と先生に言っていた。わかってんのかなぁ。
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