「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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モックン、ゲームボーイアドバンスの「ベイブレード」というソフトがほしい。 何度も雑誌の広告を眺めては、買ってくれ光線を母に照射。
今日は、おとうちゃんが買いものモードに入っているので、 みんなでお出かけなのだが、 「なぁ、おかあちゃん、きょうは、ダメやよな?」 「なにが?」 「おもちゃ。」 「うん。」 「おもちゃ以外もダメ?」 「なにがほしいの?」 「ゲーム。」 「ふーん。」 「ダメやよな?」 「うん。」 「なんでダメ?」
なんでダメ?と聞かれたら、なんでダメなんでしょう? うーん。 ダメなもんはダメ!という前に、なんかいい言い方はないもんか。
ちょうど読んでいた育児本のページにいいことが書いてあった。
「・・・我慢という形で重ねた抑圧は、 いずれ何らかの形で解き放たれねばならないものだからです。 いえいえ、それ以前に、我慢我慢で欲望を封印しつづけてしまうと、 生きる力を根底で支えている意欲が枯れてしまうからです。 確かに、結果的に我慢の形になる選択は必要です。 しかしそれは、あくまでも自主的な選択であって欲しいと思います。 『あなたがそうしたい気持ちはよくわかる。 だけど、ここでもう一歩踏ん張って別の選択をしたら、 あなたの望みはもっとすばらしい形で実現されると思わない?』 そういう問いかけを重ねると、子供は自分をコントロールする力を培ってくれるものです。 そして我慢で意欲を封印することなく、しっかりよりよい方向を選択する人にそだってくれます。」 (「子供を追い詰めるお母さんの口癖」金盛浦子)
ヨシ、これでいこう。
「モックンが、ゲームを欲しい気持ちはよくわかる。 だけど、今日すぐ買っちゃわずに、 お誕生日まで辛抱してみたらどうかな?」 「えー。なんで。」 う。 「お誕生日までに、何か他に欲しいものが見つかるかもしれないし、 新しいゲームが他に出るかもしれないでしょ? お誕生日プレゼントに買ってもらえたら、記念になるし、嬉しいし。」 「あー。そうやな。でも、これが一番欲しい。」 「ま、とりあえず、今日は買わずに見るだけにしよ。」 「うん。そやな。お誕生日な。15日やな。」
ほー。納得してくれたようだ。
おもちゃコーナーでゲームソフトを見に行ったモックン、 グズグズ泣きべそかいてあれが欲しいとか言わない。 おお。 育児本もたまにはいいこと書いてあるもんだ!
「また、今度。」と、ゲームを眺めるだけの息子を見て、 成長したーモックンー!と喜んでいたら、 ヒゲ君が、モックンの視線の先にある「ベイブレード」の隣に、 「頭文字D・アドバンス」を発見。
「おおっ!」と言ったきり、箱をつかんで離さない。 「・・・・買うの?」 「うん!」 「・・・・・・モックン、これ欲しいんだよ?」 「えっ!それは、僕のお小遣いからは買わへんで!きゃおちゃん、買うてやりー!」
ち、ちがっばかっ! あんたがいきなしそれ買っちゃったら、モックンの今日一日の我慢はどうなるってんだーーー!!
「ジャスコカードで5%オフだよー♪きゃおちゃん、カードカード♪」
はしゃぐ父に息子が気がついた。 「アッ!おとーちゃん、ゲーム買うの?」 「うん♪」
うん♪じゃないよー! モックン、どーしていいんだかわかんない顔してるじゃないかー!
「あのさ、モックン。お誕生日には少し早いけど、 これってもう決まってるんだったら、 おとうちゃんのと一緒に、今日、買ってあげようか?」
「うん!!」雲の晴れた息子の顔。
どうしてこうなんだか。 ヒゲ長男。 もう一度おかあさんのとこにお返しして、しつけなおしてもらうべきか。
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