「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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「マル、お着替え、それじゃないよ、制服だよ。」
「いや、きょうは、これ。」
「制服で行くんだよ、保育園。」
「・・・・・今日は、保育園やめとく。」
キター! 早いなオイ。まだ10日じゃないか。
一つ上のサーちゃんを誘いに行って、一緒に行ってもらおう。
「マル、サーちゃんが一緒に行こうって。誘いにきてっていってるよー。 ささ、制服に着替えて、お迎えに行こうかー。」
マル、サーちゃんとは遊びたい。 しぶしぶ制服に着替えて、家を出る。 ぽくぽく歩いているうちに機嫌がよくなってきた。 「おかーちゃーん!先、行ってるでー!」 このままのご機嫌モードで保育園行ってくれるかなー。
サーちゃんママの車に便乗して保育園に到着。 お出迎えの先生に駆け出したサーちゃんにつられて マルも駆け出した。
ところが。
フリーズ・マル。
先生が察知して近づいてくる。 この時期の先生は手荒い。 母親にすがり付いて泣く子を引っぺがして担ぎ上げて保育室に搬送する。 ギャー!!と泣きわめこうが、慣れない母親がオロオロしようが、 「お預かりしまーす。」と にこやかに中の先生に佐川急便の荷さばきのように子供をリレーにする。
私はこのやり方が大嫌いだ。 泣くのはこの一瞬だけだとはわかってる。 教室に入ってねんどやブロックをはじめれば気が紛れることも知ってる。 たくさんの園児が来るのよ、バンバン流していかなきゃ忙しいのよ!ていうのもわかる。 仕事なのよ、泣いてでも置いてくしかしょうがないのよ!ていうのもわかる。 どこの保育園でも5月までは朝の園バスはバスごと泣いてるし、 先生は総出でとにかく少しでも子供を馴らすのに一生懸命だ。 わかってる。 でも、この手荒い扱いが許せない。
楽しく通う保育園であって欲しいのに、 大人の力で嫌がる子供を無理やり押し込む保育園って、 この小さい人たちに思われるじゃないか。
小さい人たちが「しょうがないんだ。」って慣れてくまで、 小さい人たちを手荒に扱って泣かせるのなんて、 私は、全然納得できない。
「慣れる」ように、「馴らす」このやり方が嫌いなので、 先生がつかむ前にマルの手を優しく握る。 「マル、サーちゃんと二人で行っておいで。」 「ヤー!」 「じゃ、今日は、一番にお迎え来てあげる。先生に、一番に帰るっていっておいで。」
一番のお迎えは、ちょっと嬉しい。 サーちゃんも手をつないでくれた。
涙目でマルは玄関を入った。
ぎゅうと口を結んで靴を脱いだ。
片手で靴を持って、 もう片方の手でサーちゃんと手をつないで、 「うわぁあん!」とひと泣き吠えると、階段を上っていった。
ガンバレ、マル。 楽しくお友達と遊べるようになるまで、きっとすぐだよ。
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