朝食後、南西ドイツオーケストラと内田光子さんのゲネプロを見学するまで、自由行動。ブラブラと街中を散歩。まだ肌寒いが、日向は暖かい。りっぱなゴシック様式の教会。15分ごとに鐘の音が。いかにも!の雰囲気。 少し丘のほうへ登っていくと、また違う教会が。知子先生がたまたまいて教えてくれたのだが、中で聖歌隊がミサの練習をしているというので、中に入ってみた。すごく天井の高い、りっぱ、厳かな礼拝堂。窓は全てステンドグラス、朝の日の光が差し込んで、壁に映る色とりどりの影。パイプオルガンにのって歌われる聖歌隊の合唱。全てが荘厳な雰囲気。しばし時間を忘れて、目に映る映像と耳から入る音の調和に酔いしれる。 11時、フェストスピールホールは、昔の駅舎を利用し、奥に立派なホールが作られている。珍しく横に長いホールで、素晴らしく響きが良い。ただ残念なことに、内田光子さんのピアノコンチェルトのゲネプロは一番後に回されてしまい、オケだけのゲネプロになってしまった。それでも入るだけでも大変なところ、ここで演奏が聴けるだけでも幸運。 音の作りが、シェーンベルクかバルトークかという感じだったが、相良先生曰くバルトーク。音の洪水が圧倒的存在感で迫ってくる。 チャイナレストランで昼食後、バスでガムスフルストへ。約30分。降り立ったところは、典型的な南ドイツの田舎村。女声たちは何を見ても「わあ、かわいい!」と感動しっぱなし。風もなく穏やかな快晴の午後。出迎えてくれた”こうのとり”、合唱団の団長、村長、アッヘルン郡の市長、みんなきさくで陽気な人たち。こちらもたちまちその雰囲気に包み込まれて歓迎レセプションはあちこちで写真を取り、会話し、友好ムード一色。 ![]() (教会横の建物の煙突に巣を作っているこうのとり) ![]() (左がガムスフルスト村長、右のリチャードギア似のおじさんがアッヘルン郡の長。 4時ちょっと前に練習のため教会の中へ。その間もぞくぞくと合唱団の人たちが集まってくる。教会ということで、大変響きが良い。 ![]() (練習中の一こま。並びを確認) そして6時、演奏会開始。入ってビックリ、教会の中は満席、立ち見もだいぶいる。ガムスフルスト合唱団がまず3曲、次に竜混が浜辺の歌、「地雷」。そしてまたガムスフルストが3曲、竜混が「朱鷺」と平和の祈り、ガムスフルストが3曲、この間、新しい団旗が洗礼のようなものを受ける入魂式が行われ、竜混の民謡、最後に合同合唱でのばらとブラームスの子守歌。 彼らの曲はほとんど宗教曲。よく似合う。私は今回珍しく最前列。観客席の一番前は彼らの団長。目と目が合うとにっこりとしてくれる。本当に気さく。実はさきほどのレセプションで、内海さんが「ひげ同士で写真取れ!」と団長のところへ無理やり連れて行かれ、写真を取ったのだった。 ![]() (そのときの写真) 歌い終わると、感激したことにスタンディング・オベイションで我々を包んでくれた! ふと振り向くと、隣にいたOママの目に涙が。本当に良かった。これまでの1年以上にわたる苦労と努力がここで全て、報われたのだ。 終演後、着替えて交流会へ。シャンペンで乾杯!日本語、ドイツ語、英語が入り乱れ、誰もが笑い、歌い、そして飲み。私は副団長としばらく話した。もちろん英語。彼の息子、娘、奥さんと家族全員が合唱団員。乾杯の後は歓迎の宴ということで、テーブル席へ。たまたま前に座っていたのが若い男声二人。17才と20才。17才の彼は、さきほどの家族全員合唱団の一員。アメリカに留学していたということで、けっこう英語がいける。20才の彼はそれほどしゃべれないようだ。私とどっこいどっこい。まあ、片言同士でもなんとか意思の疎通できるが、やっぱりもどかしい。こういう場面に遭遇するたびに今度こそ!と思うのだが… ![]() そうこうしているうちに右隣の開いている席に三人の若い娘が(^_^) さきほど旗の入魂式で旗を持って入場してきた娘たちだ。うーん、残り物には福がある。さっそくMさんが寄ってくる。年齢は聞かないが、まず十代だろう、美人でスタイル抜群。やっぱり片言の英語で世間話をする。まあ、日本のどこから来たのかとか、贈呈した龍ヶ崎のペナントに書いてある龍の意味とか、東京に近いからいい場所だとか… あとは自分の仕事のこと。「社会保険労務士」なんて、日本語でも説明しきれないのに、まして英語では…ということで、以前の職場テキサスインスツルメンツの話をする。ノキアのハンディフォン等に使われるチップなどを作っているというと、さっそくポケットからノキアを出してくれる。うーん、さすが若者。 ![]() その喧騒の中、それぞれの団のプレゼント交換、謝辞等が進んでいる。みんな楽しく飲み、歌い(菩提樹やムシデンなど)、食べ… 地元の人たちは出される料理は全部平らげる。こちらも失礼になるので平らげたいのだが、なにしろ胃袋が言うことを聞かない… 若い彼女たちも、素晴らしい食欲。それもかなりの高カロリー。 21時から始まった交流会、23時の予定が23時半になっても終わらない。 ![]() バスの運転手さんにチップを渡して待っててもらったりして、最後のとどめに手作りのケーキがどーんと7個もテーブルに… 食べないと失礼になるし、胸焼けしそうだけど美味しいケーキを食べて、24時、帰宅の徒につく。実に長い一日、でも最高に充実した一日だった。 -
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