Web Masterの日記



激闘を振り返る

2011年01月31日(月)

週が明けても各情報番組やワイドショー、スポーツニュースでは
激闘のアジアカップ制覇のニュースばかりだ。
土曜の深夜に放映だったので当然だろう。
と言う訳で、激闘の決勝戦を冷静に振り返ってみたい。

まず挙げられるのは、決勝戦の審判はさすがだったこと。
3年連続でアジア最優秀審判だけのことはあると思った。
あのサウジの審判とは随分違うよな。
特に主演男優賞もののキューウェルの演技をことごとく見抜き、
しまいには本当にファールに取られてもおかしくないシーンでも
取らなくなってしまっていた様に思える(^-^;)
そういった部分でも今回は吉田も岩政も思いきった対応ができた。
それも一つの勝利した要因の様に思える。
主審が見事に試合を作った感じだった。
今までの試合で見たクソ審判なら、こうもいかなかっただろう。
何度かハンドもあったが、試合の流れの中のファールはスルー、
試合を通じて両チームに公平に笛を吹いたことで、
激しくも素晴らしい試合になったね。

それにしてもオーストラリアのこれでもか!ってくらいのパワープレーには
美しさがまったく感じられなかった。
だが、オーストラリアのチームは華麗なパスワークもできるチームだったと思う。
実際、前半に日本が押し込まれていたのも、意外や足元のテクニックもあり、
かつパスワークも意外や上手かった部分に戸惑っていた感じがする。
それでも日本に対して徹底したパワープレー。
そして、その通りチャンスの数でいえば日本よりはるかに多く、
もし川島のファインセーブがなければ…
紙一重の差でも、そこからドイツW杯の時のような大差負けもあったかもしれない。
しかるに作戦的には当然の策で、ロングボールでチャンスがあれほど出来るのであれば、
無理にパスで人数をかけて攻めるリスクを取る必要がない。
恐らくオーストラリアも、もっと個々の技術で勝負したかったんじゃないのかな。
実際に後半、エマートンが入ってからのサイド攻撃は怖かった。
私的にはあの様な上手いパスワークで勝負された方がもっと怖かったと思う。
ある意味、岩政では対処できなかったかもしれないね。
しかし、やはりパスワークと走力で上回る日本にボールが渡った後の
カウンターが怖いのか、結局は終盤も終始パワープレーに徹底していた。
そうさせた長友の前線での動きが極上だった。
途中、オーストラリアの選手が長友を追いかけるのをやめたシーンには
思わず苦笑したが、それほど体力的な差があったと思う。内田しかりだ。
さすがに最後はバテバテだったが緊張感も体力を消耗する。
よく最後まで精神力を強く持てたと思う。

そして最後に感じたことは、この日本代表チームには強いハートを感じさせてくれた。
だからこそサポーターを含め、全国民が熱狂していたと思う。
もちろん勝つことの結果が一番だとしても、
今まで「ここまで頑張ったから十分だ」と思えるチームはまずなかった。
以前の代表チームには何かが毎回、足りなかった。
仮に勝った試合でも、なぜか消化不良な試合も多かった。
特に、ここ一番での精神力の弱さ。
テクニックはあるが、負けている試合で時間もないのに
パスパスパスバックパスするチーム。
勝っていてもピンチになると、なぜかダメなんじゃないかと思わせる
選手の涙目的な雰囲気。
試合を観ていて、そう思ってしまうことも多々あり、
テレビに向かって発狂するシーンが本当に多かった。
なんで勝負しないのだろうか…と。

しかし今のジャパンは違った。
顔つきからして違う。
大会前に槙野や酒井が離脱し、大会中に松井、香川と
重要ポジションのレギュラーがケガで離脱したり、
不可解な中東の笛で退場者を出したり、本当に厳しい試合が続いた。
だが、今まで戦場では戦えないような顔をしていた遠藤が変わっていた。
まだ若干、弱気な部分を出す時もあるが、それでも経験が変えたと思う。
無用なバックパスも減り、とにかくチャンスと見るや否や果敢に攻める。
ただ今回のオーストラリア戦では前半、過去の弱気的日本が顔を出していたが、
恐らくさすがに緊張していたのだろう。
大事に行きたい気持ちがありありだった。
あの本田ですら、そんな雰囲気だった。
他の選手にもそれが乗り移ってしまうのは仕方なかった様にも思える。
しかし、そういった雰囲気を一気に変えてくれたのが川島だ。
国歌斉唱の時から、まるで猪木がタイガージェットシンの腕を
アームブリーカーで本当に折ってしまった時のような般若の顔をしていた。
そして試合中は周りを落ち着かせる長谷部。
周りが少しでも弱気な部分を見せれば自ら果敢に攻め上がるそのキャプテンシー。
とにかく今の日本代表の試合は観ていて楽しいし感動する。
だからこれほどまで日本中が躍動すると思う。
彼らのハート力は見習わなければならないと思うよね。

とにかくこれでザッケローニ監督になっての不敗記録が更新。
アジアチャンピオンとしてブラジルW杯前年の
コンフェデレーションズカップ出場権を獲得したのは大きい。
本戦前に現地で各大陸王者との真剣勝負に出られるのは絶対に有益だしね。

今回、MVPは本田が獲得したが、どうなんだろう?
もちろん、ボールを簡単に取られないとか、本田にマークが集まることで
他の選手がフリーになりやすいということもあったのだろうが、
各試合を通じて見ると、長友が一番頑張ったような気がしないでもないけど。
あの無尽蔵のスタミナはGNドライブを装備しているとしか思えない。
あと川島も頑張ったが、1試合出場停止があったからな…。

いよいよ始まるワールドカップ予選、そして7月の
南米コパアメリカーナへの招待出場など、さらに進化できる要素が一杯だ。
さらに今回の活躍で、どうやらヨーロッパ遠征も実現し、
アウェーで欧州の強豪国との対戦も実現しそうだという。
それに加え、まず岡崎が海外クラブと契約したが、他の日本選手も
ヨーロッパにもっと出て行きそうだし、長友や本田は
ビッグクラブが興味を示している。
全体の底上げをして、ブラジルW杯も世界で最初に出場を決めてほしいね。

とにかく日本サッカーの裾野はますます広がることになるだろう。
未来は明るいと思う。
そういった意味でも、とてつもなく価値ある優勝だったと思う。

明日から2月か。
もう今年も11ヶ月しかないんだな。

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