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2009年09月01日(火)
選挙前日の日記で少し書いたことが現実になりそうだ。 大勝して政権交代を実現した民主党にとって、今回の選挙結果の最大の衝撃、 それは社民党が7議席を獲得したことではないだろうか? どうやら社民党には、かつての弱かった阪神タイガースを、 何があっても応援し続けてきたファンがいたのと同じく、 どういう状態になっても応援を続ける社会党時代以来の、 熱心な固定ファンが存在し続けているようだ。 そのため議席を失うことなく、衆院に7つの議席をキープした。 そして、この結果は連立する民主党に今後、社民党の政策を受け入れろ!と 相当、強行に主張し続けるのではないだろうか。 外交や防衛など、誕生したばかりの鳩山内閣にとっては、 かなり鬱陶しい存在になるのは間違いないはずだ。
そして、社民党の鬱陶しい主張を受け入れなかった場合、 もし社民党が連立離脱をしたなら、参院は過半数を持ってない上に、 衆院でも「再議決」に必要は3分の2を持っていないことになり、 民主党の政権運営は非常に厳しいものになる。 だからと言って、社民の要求を聞いて「高速道路無料化」「子供手当て」を 見直しなどしたら、アッという間にマスコミから叩かれ、国民の支持を失う。 しかし、社民党に近づきすぎれば、党内の右よりの集団の反発を招くだろう。
これに対し、小沢一郎が、どこまで我慢し続けるか?それが見物だな。 小沢一郎のみならず、鳩山総理も右よりの人だから、 本当は左よりの社民党などと組みたいはずがない。 しかし、組まないと参議院の議席が足りず、自民党を悩ませたねじれ現象が起こる。
先日の日記では、小沢一郎がそれに対し打つ手は、 公明党との連携になるのではないかと思ったが、それはやはりないようだ。 それは来年には参議院の選挙がある。 よほど素晴らしい政権の姿を見せられない限り、確実に今回の総選挙に対する いわゆる「揺り戻し」が起き、民主単独過半数という結果よりも、 自民党の議席が増えるという形になりやすいものだ。 そこに持ってきて、あれほど批判していた公明党との連立などをした場合、 有権者に呆れられ、逆に参議院で自民党単独過半数という事すら起きかねない。 小沢一郎がそれを先読みできないわけがない。 なので社民党を切って、公明党との連立はないと思う。 だからと言って、今回の選挙で予想外の健闘を見せた 「みんなの党」を連立に加えても、参議院に議席を持っていない以上、 何にも変わらない。 一番の良作は自民党の参議院議員を一本釣りで、10人ほどを民主党に引っ張り込む、 あるいは新党を作らせてしまう。などの手がある。 そのような画策を実現されることができれば、社民党を切っても 国民新党と合わせ、何とか過半数を得ることが出来るようになる。
あと、それ以上の秘策は、公明党との連立ではなく「合併」と言う可能性。 連立ならば批判は強まるだろうが、公明党が解党して 民主党に吸収される形での合併なら、国民からの批判も少なくなる。 特に今回、公明党は太田代表ら幹部が全員落選したので、 新しい執行部が立ち上がるはずだ。 新代表が誰になるか分からないが、これまで自民党と組んでいた公明党とは 別の形を出すようになれば、民主党との政策協議を行い、 かつて衆院で公明党が新進党に合流したように、 一気に民主党に集団入信入党となったりすることも予測できるのでは? 公明党の勢力を手に入れれば、衆議院は憲法改正すら可能な議席を単独で持てるし、 参議院も堂々と単独過半数に届き、国民新党や社民党などに 「言う事を聞かないなら連立から出て行け」と言う強い姿勢を打ち出せる。 公明党にしても、細川、羽田両内閣後、1999年の小渕内閣からの 政権政党と言ううま味、さらに公明党のアキレス腱である 池田名誉会長の国会喚問阻止のためなら、 政党の体を無くすことなど、些細な問題として容認されるのではないだろうか。 おそらく、そういう感じで喉に刺さった骨のような社民党を切り捨て、 来たる来年の参議院選挙そして次の総選挙での 小沢独裁体制確立を目指すのではないか? あくまでも個人的な予想だが。
まぁ、しかし…政権を取った以上は本当に素晴らしい政治をしてもらいたいものだ。 「民主党になったら、これまでの自民党政権とは全然違う。 本当に国民のことを考え、世界に向けて堂々とできる政権ができた」と… そういう政権になってほしい。 これは散々、民主党を批判してきたが、皮肉でも何でもなく、本気でそう思う。 そうじゃないと、日本は大変な事態になってしまうし…。
もし民主党政権が、最初の3ヶ月で思い切ったこと、約束した政策を 実現できるという印象を国民に与えることができなければ、 政党政治に対する国民の信頼はゼロになってしまう可能性が高いだけに、 なんとしても頑張ってほしいものだ。 特に最初の予算編成。これが肝心だろうね。
もしここで、これまで主張してきたような無駄の排除や組み換えで ある程度の「財源」を確保して見せることができなければ、 民主党はマニフェストを無視するか、赤字国債を発行するかの2者択一を迫られる。 最初から完璧なものはできないだろうが、ある程度は財源を見つけ出し、 できれば4年後には財源から「埋蔵金」を排除し、 それを赤字国債返還に当てるくらいの物を見せてもらいたいね。
まぁ、誕生する民主党内閣に期待する。それしかない。 ただ、もう一つの大きな問題になりそうなのが国家戦略局。 100人を超える政治家が政府に入ることが、果たして本当にプラスに働くのか? キャリア官僚というのは、良くも悪くも 日本という国を見て政策を打ち、実行しようとする。 彼らの身分は保証されているだけに、目先の事に左右されずに済むのだから。 だが、100人の政治家たちはそうじゃない。 彼らは「選挙に負けたらただの人」になってしまうのだ。 なので、どうしても時には国よりも地元優先なのである。 実際、民主党がモデルとしているイギリスでは、最近そういう問題が起き、 見直しを検討しているらしいし。
もし、国家戦略局が「国<地元」と言うことを打ち出せば、 キャリア官僚の反発を招き、国政が停滞しかねない。 誰が国家戦略局担当相になるのか、これは非常に重要だろう。 実力と決断力、それを持った政治家じゃないと、正直どうにもならんね。
ということで、ちょっと疑っているのだが、 もしかしたら、これは全て小沢一郎の仕組んだ シナリオ通りだったんじゃないのかな?ってこと。 あの大久保秘書の逮捕、あそこから全部、 小沢一郎が仕組んだシナリオだったのではって。 確かに、あそこまでは当時の民主党代表であった小沢一郎は 麻生総理よりも支持を得ていた。 だが、西松建設の捜査は確実に小沢事務所に迫っていた。 もし、総選挙後にそれが表に出たら、総理就任後アッという間に辞任となる。 いくら検察を押さえ込んだとしても、一旦権力を握った者には 厳しく当たるマスコミが見逃し続けるはずがない。 そうなる前に自ら「内閣総理大臣」の椅子を諦め、裏のボスになることで 自らの宿願を果たそうと決めたのではないだろうか?そんな気がする。 そう考えれば「政局よりも政策」と言い続けていた麻生総理が、 あの「大久保秘書」逮捕という絶好のチャンスでも、 補正予算成立前には解散に打って出られない。
その後は自ら代表から身を引き、後継にロボットとして操縦しやすい ポッポ鳩山を据えることで、おそらく自分は入閣することをせず、 幹事長として民主党を握り、政権を自在に操ろう。そう決めたような気がする。 そう考えると大久保秘書の逮捕のタイミングは、まさしく絶妙。 早すぎれば解散をされただろうし、遅くなれば選挙に影響が出た。 しかも、あれを「政府による国策捜査」という形で、 本来なら追及されるべき小沢事務所の問題から目を逸らすことにも成功しただけに、 まさしく「政局屋」「選挙屋」の面目躍如と言って良い。 なんせ小沢一郎は、あの田中角栄や竹下登の下で政治を学んだ。 今の政治家の中で唯一、根っからの政治家ならぬ政治屋だから。
自民党はどうなるのか? 残念ながら、古賀誠や加藤紘一らが当選し、政治家として残ってしまったため、 完全に自民党の汚物が一掃され、新たな自民党に 生まれ変わることにはならなかった。 しかし、とにかく壊滅的なダメージを受けた自民党だが、 民主党が一気にこのまま、かつての自民党のような 大勢力になり続けられる可能性は小さいだけに、 再生のため全力を挙げるべきだろう。 それでもまだ変わることができない自民党に嫌気がさした 本当の改革保守勢力が自民党を割って出て、 一方で小沢独裁体制に反発する民主党改革保守派が合流し、 真の意味での「第3極」の誕生、それがあれば次の選挙が期待できるのだが、 そこまで真の政治家って今はいるのかな?
でもまぁ、とりあえずは鳩山次期総理には素晴らしい内閣を作り、 素晴らしい政治をしてもらいたいものだ。
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