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2008年06月05日(木)
書こうと思いながらも、我が家の目の先での事件なので なんとなく避けていたのかもしれない。 そう、江東区潮見のマンションで女性が行方不明になり、 2件隣に住む男が逮捕された事件。 現代の神隠しとも言われた事件だが、潮見と言えば 我が家のバルコニーの目の前。 運河を挟んで向かいに見える街である。 そんな近くで、あんなにも残忍かつ猟奇的な事件が起きたのだが 江東区民になり、初めて潮見を訪れた時の感想を以前、日記にも書いたが、 http://www.enpitu.ne.jp/usr2/bin/day?id=20779&pg=20050524 本当に「さびれた」寂しい街である。
捜索によりマンションの近くの下水道から 約20個の骨片とみられるものを発見したが、新たに10個の骨片が見つかった。 まだ容疑者は起訴されていないが、鑑定次第では決め手となるかもしれない。 だけど犯行から1ヶ月経っているから、肉片の部分は腐敗して骨だけなんだろう…。 それにしても真相が解明されればされるほど、そして生々しく報道されるほど、 骨片しか出てこない状態で御遺族はどれだけ悲しい思いをしておられることか…。 胸が締め付けられる思いだ。
事件翌日に淡々とマスコミの取材に応じていた容疑者。 飄々とした姿に言葉を失った。 まさしく悪魔であり鬼畜だ。 警察での供述では「殺害して遺体を小さく切り刻み骨も砕いてトイレに流した」 御遺族の元に遺体は戻らない。 納骨さえもできない。 本当に悲惨な事件だ。 暴行目的の犯罪の結果が、もちろんそれを是認するものではないが、 こうなることの理解がまったく出来ない。 猟奇的とされる犯罪はいくつもあったが、 それらと同列にそう表現していいのか分からない。
隣人による犯行の事件、もし姉妹で住んでいなくて1人住まいだったら、 もしかしたら事件の発覚も遅かったのかも。 いや、それ以上に犯人逮捕に至らない可能性だってあった。 オートロックや防犯カメラなどマンションの入口にあっても安心ではない。 まぁ、今の世の中、知らない人だけでなく知っている人でも危ないし 親や子供、肉親での殺人事件も異常に増加している。 世界で一番安全な国と言われていたのはいつの話か…。
しかしマンションの2軒隣の住人による犯行って、 マンションの怖さを思い知らされる。 うちのマンションだって、どんな人が住んでいるのかは、あんまり知らない。 たまに朝、同じ階の住人とエレベーターで一緒になることはあるものの、 「おはようございます」と軽く会釈するくらい。 まぁ、小さい子供も多いマンションだが、子供や若い女性にとっては 逆に自分が怖かったりして(・ω・;)
事件のあったのは賃貸マンションで、ここは分譲マンションだが、 買って賃貸しているオーナーもいるようだし、 素性の分からない住人がいるのも確かだな。 マンションに住んでいたら仕方ないことかもしれないけどね。
警察の捜査方法に問題はなかったか? 最初に容疑者の家に行った時、まだ被害者は監禁されているだけで生きていたはず。 もし、法律的に可能ならば、SATから電磁波人命探査装置「シリウス」を オペレーターごと借りて各部屋を探査すれば、被害者が監禁されていて 生存していることも容易に確認できたと思う。 心臓と肺の電磁波反射をキャッチするシリウスは20メートルの範囲を探査でき、 地下室に監禁されている人も見つけることができるのだ。 SATがシリウスを使う機会なんて災害現場でしかないのだから、 いつでも使える体制を作るべき。そうじゃなきゃ宝の持ち腐れだ。 プライバシーの問題もあるかもしれないが、部屋の外からでも探査できるし、 探査でキャッチできるのは生存者から出る波長だけなんだから、 そんなにプライバシーを侵害することはない。 警察が個人宅に入って捜索することは任意なので、拒否されれば入れない。 強制的に家宅捜査をするには、容疑がなければ無理だし様々な手続きが必要だ。 その間に証拠隠滅をされる恐れもある。 なので、監禁の疑いがある場合に限り、柔軟にシリウスの使用ができるような 法律が立法さえしていれば、こんな悲惨なことにはならなかったはず。 マンションの防犯カメラから、被害者がマンションの外に出ていないということは マンション内のどこかに監禁されていると最初から警察は考えていた。 こんな時こそシリウスの出番だっただけに残念である。
長崎市の前市長が射殺された事件で、長崎地裁は、 民主主義を揺るがすとして被告に対して死刑の選択をした。 死刑の選択に当たっては被害者の人数が複数である必要はない。 もちろん今回の事件も世間を恐怖に陥れた罪を含めて死刑が妥当だ。 だけど、こんな事件で死刑の必要性が証明されるのなら、あまりに虚しいけど。 それに、このような事件の時に必ず出てくる「精神鑑定」とやら(-o-;) 人を殺すなんてことは通常の精神ではできないことだ。 被害者遺族や自分の家族など周りの人間が どれだけ不幸になるかも理解せずに人を殺めること自体、 頭がおかしくなった人間にしかできない。 なので精神鑑定なんてものは不要。 人を1人でも殺したら同等の刑である死刑が当然だと思うんだけどな。 まぁ、日本は被害者の人権よりも犯罪者の人権に優しい国だから 暴論としか言いようがないんだけど(-ω-)ノ
それにしても殺人事件が起きたマンションに住むのだけでも勘弁だが、 マンションの水周りというものは各部屋とも繋がっている。 なので、バラバラにした遺体をトイレから流したなんて聞いたら 余計に住んでいたくないだろう。 この物件は賃貸物件のみらしい。 今年2月から居住できるようになったそうだが、今後は契約する人は ほとんどいないだろうし、現在入居中の人もいずれは他へ引っ越していきそうだ。 そうなると持ち主の損害はいくらになるのか? 持ち主は容疑者に損害賠償の民事訴訟を起こすのだろうが、億単位になりそうだね。 たとえ刑事罰が死刑でも民事訴訟の損害賠償は支払わなければならない。 仮に刑事罰が軽いもので済んでも、損害賠償は一生つきまとう。 容疑者も容疑者の家族の人生も終わったな。
だけど、そんなことより今は被害者のご冥福をお祈りします。
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