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2008年03月11日(火)
今日はチョット真面目な話。
思えば昨年の9月13日、ニューヨーク商業取引所の原油市場で 米国産WTI原油の先物価格の終値が、初めて1バレル80ドル台の大台に乗り、 史上最高値を更新したのが始まりだった。 さらに秋から冬にかけての原油高は世界に衝撃を与えた。 今年初めには1バレル60ドルを割り込み、一息ついたと思いきや、 再び高騰を続け、今日で4日連続の最高値を更新する 1バレル107ドルに達してしまった。 確か2004年の秋にも原油高が騒ぎになったが、 当時は1バレル60ドル台で史上最高値と報道されていた。 そもそも2000年〜2004年頃までの相場は1バレル20ドル〜40ドルの辺りを 行ったり来たりしていたので、今の高値がいかに異常なレベルかが分かる。
原油高の背景は様々だが、最も端的なのは需要拡大と言われている。 中国をはじめとした成長著しい国で原油需要が急増、 その一方でOPECは「原油高騰は投機筋による先物買いの影響」と考え、 原油供給量を増やすことを渋った。 OPECに加盟していない国による原油供給も、思ったほど伸びず、 結果として原油先物の価格は世界に衝撃を与える水準にまでなってしまった。
ここまでの原油高騰の影響は輸入に頼る日本にとって大きな影響を及ぼした。 それは当然、我々、国民の日々の生活に大きな痛手となった。 毎月上がり続けるガソリン価格はもちろん、電気やガス料金など 生活に直結するインフラの値上げ。 飛行機も燃料特別付加運賃が値上げし、クリーニング代も値上げ。 材料運搬の多いメーカーは直撃を食らい、石油関連製品である 包装材を使う商品やプラスチック素材の商品にも影響した。 原油に代わり世界で進む代替燃料開発に拍車をかけることになり、 そのおかげで燃料の原料であるトウモロコシ需要が逼迫、 農家は儲かるトウモロコシへ他の作物からの転作が増え、 その影響で小麦、大豆、オレンジなどの価格が急騰し、 トウモロコシなどを餌として使う豚肉や鶏肉の価格も高騰、 めぐりめぐってハムやカップラーメン、菓子類の価格にも影響が出てしまい 今や、値上げしていない商品を探すほうが難しいほど、 原油高に始まる負の連鎖は大きく広がってしまった。 頑張っていたジャスコなどのイオングループオリジナルの トップバリュー商品やドトールやピザの宅配まで値上げするんだから、 本当に今の日本は大値上げラッシュである。
この原油高、いったいどこまで進むのだろうか? すでに1バレル100ドル台を突破し、先行きは不透明。 数字より心配なのは、これ以上の日常生活への影響だ。 何よりGDPの6割を占める個人消費が、値上げのために渋ると景気に直撃する。 少しずつではあるが、やっとバブル崩壊の不景気から回復してきたのに 再び、あの闇の時代に戻ったりしたら、それこそ日本経済は破綻してしまうだろう。 本当に21世紀は人間にとって住みづらい世の中である。 そのうち「ガンダムOO」のように、近い将来に枯渇してしまう 化石燃料に代わるエネルギー源として、 軌道エレベーターと宇宙太陽光発電システムを開発しなければ 地球は死の星になるかもしれない。
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