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2007年10月25日(木)
今日、10月25日は、あまり知られていないが「世界パスタデー」である。 1995年10月25日、パスタの本場イタリアのローマで、 「第一回世界パスタ会議」が開催され、以来5年ごとに会議は開催されている。 ちなみに2000年の第二回はベネズエラのマルガリータ島、 2005年の第三回はスペインのバルセロナで開催された。 その日にちなんで1998年以来、毎年10月25日は「世界パスタデー」とされ、 世界各国でイベントやパーティーなどが行われ 「パスタの日」を祝っている国が多いという。 パスタが世界中で愛され、健康に良い食べ物であること、 基礎的な食事の機能を満たすだけでなく、 嗜好性の高い高級食材でもあるという素晴らしい食品であることを、 世界中の多くの人に知ってもらうのが 「世界パスタデー」の目的だと言われている。
しかし、ちょっと待て。 いつの間にか「パスタ」と言う言葉が認知されているが はっきり言って自分が子供の頃にはなかった言葉である。 「パスタ=スパゲティ」しかない時代だ。 しかし、イタリア料理が日本に普及すると共に、様々な「パスタ」が現れ、 スパゲティよりも練った小麦粉製品の総称であるパスタが 一般的になってしまった。
スパゲッティーニ、フェトチーネ、リングイネ、パッパルデッレ、タリアテッレ、 ラビオリ、フジッリ、カンパネーレ、ペンネ、ニョッキ等々。 その言葉は知っていても、何が何だかだ。 だけど、やっぱり自分にとってのパスタといえば「スパゲティ」しかない。 とんねるずの石橋貴明も言っているがパスタなんて名前は使わない。 やっぱり「ゲッティー派」なのだ。
そして、今では色とりどり様々なスパゲティがあるが、 自分が子供の頃には「ナポリタン」と「ミートソース」しかなかった。 なので今でも自分が一番好きなスパゲティは王道「ナポリタン」である。 ところがイタメシ屋やパスタ専門店に行っても 王道とも言えるナポリタンが置いていないことが多い。 それもそのはず。実はナポリタンは日本生まれのスパゲティなのである。
横浜山下公園の目の前にあるホテルニューグランドの調理室で ナポリタンは考案された。 戦後まもなく、ホテルが連合軍司令部に接収され、そこでの食事として 茹でて塩コショウをふったスパゲティをケチャップであえた料理が出されていた。 当時のホテル総料理長(日本人)がそれを見て「いかにも味気ない」と タマネギやニンジン、ニンニクなどを加えていきナポリタンは完成した。
テーブルに出された山盛りのナポリタン、口の周りを真っ赤にして ほおばったあの幸せ感。 いつの頃からかパスタなどというハイカラな呼び方をされるようになり、 外でナポリタンに出会う機会は減ってしまったが、 日本生まれの味として、これからも永遠に残ってほしい食べ物である。
トマトソースのスパゲティではダメ。 ケチャップじゃなきゃ真のナポリタンとは言えない。 あのケチャップ味、時々、無性に食べたくなるんだな。 あぁ、久々にナポリタンを食べたくなったな。
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