Web Masterの日記



ベテラン

2007年09月07日(金)

近年のプロ野球では、40歳前後のベテラン選手の活躍が目に付く。
金本にしても山崎、工藤、山本昌にしても若い頃と変わらぬ活躍で
チームの主力として頑張っている。
この背景には治療技術や体調をサポートする環境の充実、
そしてトレーニング方法の進化と多様化があるのだろう。

80年代にウェイトトレーニングが球界に浸透。
以降は体の内側に存在する筋肉「インナーマッスル」や
股関節、肩甲骨の運動性を高めるトレーニングなど、
パワー伝達の安定化、効率化をはかれる体を作りあげるための
トレーニング方法も普及した。
プレーの向上と故障の予防の両面で恩恵にあずかれる選手は確実に増え、
他にもメンタルトレーニングや体力よりも先に衰えやすいと言われている
動体視力を鍛えるトレーニングを積極的に取り入れることも普通になった。

長年、根性論が蔓延っていた日本球界のトレーニング方式に革命を起こしたのは
千葉ロッテのコンディショニングコーチである立花龍司だろう。
立花コーチ曰く「筋肉の曲がり角は20代後半で、トレーニングをしていないと
この時期を境に筋力がどんどん落ちていく」という。
しかし工藤のように若い頃から高い意識でトレーニングを続けてきた選手は
年齢を重ねても若い頃の筋力を保ったまま、
経験に応じてテクニックも上がっていく。
だからこそプレースタイルを変えずして活躍できる現在の姿がある。

若い頃に合理的なトレーニングに出会うことができた世代のメリットを生かし、
先を見据え、鍛錬を重ねてきたベテランたち。
40歳を超えてから自己最高スピードを更新した44歳の工藤公康。
連続フルイニング試合出場数は1000を突破した39歳の金本知憲。
11年前に達成したシーズン自己最多本塁打記録の更新間近の39歳、山崎武司。
20年前から変わらぬ球速で200勝目前の42歳、山本昌。
そして、戦力外通告を受けて退団したものの、39歳70日で
日本人選手としては最年長、メジャーリーグでも史上3番目となる
高年齢登板でメジャーデビューを果たした桑田真澄。

来年で自分は落合博満や野村克也が引退した年齢に達するが、
彼らの頑張りは同じ世代の自分にとっても大きな励みになるね。
球界のおじさん達には今後も頑張ってもらいたいものだ。

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