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2007年06月25日(月)
鳥インフルエンザが今年も何とか人に感染せず夏を迎えようとしている中、 ホッと一息ついていた虚を突くような「はしか」の蔓延があった。 今はようやく終焉を迎えつつあるが、これほどまでアウトブレイクするとは 誰も予想していなかっただろう。
とにかく大学の休講、休校措置が相次いで実施された。 上智大、日本文理大、駒沢大に続き、あの早稲田大も休講を決めたことが ハンカチ王子こと斎藤投手の話題と抱き合わせで、 このニュースがスポーツ新聞の1面を飾ったほどである。 学生数約5万5000人のマンモス大学でもある早稲田だけに、 500人がはしかに感染しても約1%という割合になるが、 最初は18人の感染者が確認されただけだったが、 その翌週に12人が増加したことから、これ以上の拡大を回避するために、 大学を閉鎖する決定を下した。 これに伴い、六大学のリーグ戦最中でもあったが、野球部でも 過去にはしかを経験しているか、検査で十分な抗体を有している部員のみ 閉鎖中の部活動が許される形がとられた。 とりあえず6月初めにあった早慶戦には影響がなかったことは何よりだ。
なぜ今年、これほどまでに“はしか”が「アウトブレイク」したのかと言うと、 はっきりとした理由は分かっていないようである。 はしかは特に15歳以上の人が感染した場合は「成人麻疹」と呼ばれるそうだが、 今年は子供よりも、その成人が感染するケースが多いことが特徴だそうだ。
基本的に、はしかは約10日間の潜伏期間を経て、高熱と鼻水、咳といった 風邪に似た症状が現れ、その後に全身に発疹が出て終息する。 しかし、肺炎や脳炎といった怖い合併症に至るケースもあるので 侮れない病気であることには違いない。 そして罹った場合、対応する薬は存在せず、 罹ったら治まるまで寝ているしか手がないので、 予防法はワクチンを注射するのみとなっている。 だが、どうも今年はワクチンを接種していても感染してしまうケースも出ていた。 なので、昔に比べ、はしかも進化している部分があるのかもしれないね。
ちなみに、我々40代から上はほとんどが子供の時に罹っているので、 終生免疫を獲得していると見ていいそうだ。 まぁ、確かに自分も小学校の頃に、腹から背中から真っ赤になった自分の体を見て、 卒倒しそうになった記憶があるので、たぶん二度とやられることはないだろう。 という確信めいたものを持っているのだが、30代より下の世代は一転して 状況が大きく変わるようだ。 はしかの予防接種は1978年から開始されているのだが、 1989年に三種混合ワクチンへと様変わりをした際、副作用の問題が表面化したため 1993年に義務化が終了し、以降は摂取率が低くなって今に至っているという。 つまりは、今の学生達は予防接種を受けていないケースが多く、 それが流行の一因となっているというわけだ。
何にしても、ここで感染してしまえば今後はもう大丈夫とは言え、 例えば20代の会社員の場合だと、1週間も仕事を休んで寝込むのは かなり勇気がいることなのかも。 はしかに罹っているにもかかわらず、ただの風邪だと思い込み、 無理して通勤し、さらに多くの人に感染させてしまったことが 今回のアウトブレイクの原因なのかもしれない。
ちなみに、はしかのワクチン接種は6000円程度。 保険が利かないので、思ったより高い料金である。 また、抗体を持っているかどうかの検査も受けられるので、 終息に向かっていると入っても、まだ心配な人は病院で検査してもらいたいものだ。
で、実は自分、子供の頃にはしかも水疱瘡にも罹っている記憶は残っているが、 「おたふく」をやったかどうかが正直、分からない。 子供の頃に近くに住んでいた幼馴染の女の子がおたふくに罹った時、 自分の母親はオレにも感染させて一緒に済ましてしまおうと思い、 ずっと、その女の子と一緒に遊ばせるという、今考えると、 かなり荒っぽいやり方で感染させようとしたものの、 結局、自分は罹らなかったのではないか? 腫れも高熱も出なかった。 その後、妹が罹った時も平気だったし…。
以前、田辺が立弥の水疱瘡に感染し、会社を一週間も休んだが、 いきなり自分もこの年齢になって「おたふく」に罹るのはチョットいやだな。 「おたふく」に罹ったのか、いまだ罹っていないのか、 マジで抗体検査してもらおうかな。
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